都市圏ってなに?関西地方で考える

今日は都市圏について解説しようと思います。まず都市圏とは何なのでしょうか。wikipediaには次のように説明されています。

都市圏(としけん)とは一般に、核となる都市および、その影響を受ける地域(周辺地域、郊外)をひとまとめにした地域の集合体であり、行政区分を越えた広域的な社会・経済的な繋がりを持った地域区分のことを指す[1]

具体的な定義においては多様な基準が民間及び公的組織で使われている。全世界を対象にした様々な基準がある一方で、各国でも国情に合わせ基準が作られている。例えば政府について、アメリカ合衆国公式に統一的な都市圏の設定を行い、日本は各機関が都市圏を設定している[1]。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%9C%8F#cite_note-.E9.87.91.E6.9C.AC-1

wikipediaより引用

要するに中心都市があって、その中心都市と経済的、社会的繋がりのある周辺地域をまとめて都市圏と呼ぶということです。

定義は行政や研究機関によって若干異なりますが、基本的には通勤率という指標が用いられています。通勤率は式で表すと

・ある地域の中心都市への通勤・通学者数÷ある地域の常住人口×100 ※総務省の定義

・ある地域の中心都市への通勤・通学者数÷ある地域全体のの通勤・通学者数×100 ※都市雇用圏の定義

 になります。例えば奈良市(周辺地域)の全通勤・通学者のうち、何パーセントの人が大阪市(中心都市)に通勤・通学しているかといったように解釈することができます。

それでは総務省の定義と、地域経済の研究によって定められた都市雇用圏の定義に従って関西の都市圏の概要について見ていきましょう。

総務省の定義

総務省の定義では京阪神全体をひとつの都市圏と捉えており、全人口は約1800万になります。それによると京都、大阪、神戸が中心都市にあたります。

周辺地域は当該市町村の常住人口のうち1.5パーセント以上が、京都・大阪・神戸のいずれかの中心都市に通勤・通学していると定義されます。

下の図は京阪神大都市圏を表しています。一番濃い青の部分が中心都市を表しており、次に濃い青がこのあと説明する都市雇用圏の範囲を表します。

これらに加えて総務省の定義では水色のエリアも都市圏に含まれます。図で見ると京阪神大都市圏は南は和歌山・奈良の南部、北は滋賀の北部まで相当広い範囲に亘ることがわかります。これだけ広い範囲を主に鉄道による輸送で中心都市と結び付けていることがわかります。

Keihanshin

wikipedia より出典

都市雇用圏の定義

次は都市雇用圏の定義について説明します。周辺地域はある市町村全体の通勤・通学のうち10パーセント以上が中心都市に通勤・通学していることで定義されます。中心都市は先ほどと同じく京都・大阪・神戸ですが、それぞれが別々の都市圏であると考えます。それぞれの都市圏の人口は以下のようになります。

京都都市圏(青) 268万人 大阪都市圏(赤)1223万人 神戸都市圏(緑)243万人

ちなみに全国の都市圏人口ランキングでは大阪2位、京都4位、神戸6位となっています。また、大都市以外にも姫路都市圏や和歌山都市圏など独自の都市圏が定義されています。

Osaka-Kobe-Kyoto

wikipedia より出典

さて、こうした都市圏内では中心都市を中心経済・社会活動が行われています。和泉市や岸和田市から大阪市へ、大津市や草津市から京都市や大阪市へ、奈良市や生駒市から大阪市へ多くの人が通勤・通学していることは言うまでもありませんね。また通勤だけでなく、休日の遊びなどで郊外の地域から梅田や難波、あるいは三宮、河原町といった繁華街へ出かけることも多いかと思います。

ここで重要なことは都市圏には行政単位は関係ないということです。人の移動は市町村や都道府県といった範囲にとらわれずに行われています。

ある地域の経済活動や社会活動の動きを捉えようとするときには、この都市圏という考え方は重要なものになり得るでしょう。

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