京都市営地下鉄の乗客数増加と経営状況

こんにちは

今日は京都市営地下鉄についての話題です。京都市営地下鉄と言えば、運賃が高いことで有名ですね。私もよく利用するんですが、初乗りで210円てどっかの地方鉄道ですかね。

乗客数の推移

まずは図①を見ましょう。

20151118125545chokatetsu031 ※目標人数は35.7万人ではなく37.5万人の間違えのようです。

図① 京都市営地下鉄の1日あたり乗客数 京都新聞より引用

図①は京都市営地下鉄の1日あたりの乗客数について2009年から2015年までの推移を表したものです。乗客数とは一日に平均何人乗り降りしたかを表す数値です。もちろんJRや阪急などの他会社からの乗り換え客も人数に含まれます。一方で会社内、烏丸線から東西線に乗り換える場合は人数に含まれません。つまり、改札を通ればカウントされるということになります。

さて、グラフを見ると2009年から乗客数が増え続けていることが分かります。特に2013年から大きく増加しています。このときにあった出来事は同志社大学の文系学部今出川キャンパス統合があります。また、2011、2012年に落ち込んでいた外国人インバウンドも急増したことも乗客数増加に大きく貢献しています。ほかにも滋賀南部の人口増加「なぜ滋賀は人口が増えたのか」による琵琶湖線沿線での利用客の増加も要因として考えられるでしょう。

2010年に設置された増客推進本部による目標は1日平均乗客数37.5万人でしたが、ついに2015年上半期ではあるもののこの目標を上回りました。ちなみに図①の赤線上に目標35.7万人と表記されていますが、これは37.5万人の間違いのようです。

経営状況

さて、このように外部の経済環境状況の変化による需要増加が起きていますが、近年の経営状況はどのようになっているのでしょうか。

まずは地方鉄道活性化のためには・・・ でも紹介した営業係数を見てみましょう。営業係数は営業費用/営業収益(収入)で表されます。2010年の鉄道統計年報のデータを見ると営業費用が248.5億円、営業収益(収入)が234.2億円で営業係数が1を若干超え営業赤字となっています。現在はさらに収入増加が期待されるので営業係数は改善されているかもしれません。

これを見ると営業赤字は発生しているもののそれほど経営状況は悪くないように思えます。しかし、注意が必要なのがこの営業赤字には減価償却費、利子償還が含まれていないということです。

実は京都市営地下鉄は建設費用に莫大な費用がかったのです。これはトンネルを掘るたびに文化財の調査が必要となり、建設費が通常よりも大きく膨らんでしまったためです。そして現在でもこのときの建設費の元本・利子の償還が重くのしかかっています。wikipediaには次のように説明されています。

経営状況[編集]

2014年度決算は9億円の経常赤字であり、259億円の営業収益に対し支払利息などの営業外費用に84億円を計上している。東西線開業後の収支は改善傾向で現金収支は2009年度に黒字化したが[9]、企業債などの残高は4,067億円に上る[10]

この経営の厳しさの一因には、地下鉄建設の計画時の予算に比べ、実際の建設費が大幅に増大したことが挙げられる[N 2]。また、烏丸・東西の両線とも古都と言う土地柄ゆえに、開削工法を採用した工区の多くで文化財保護法に基づく工事着工前の埋蔵文化財遺跡)発掘調査が義務づけられ、そのための経費と期間が必要となった。埋蔵文化財の存在するような浅い地層に手をつけないことが可能なトンネル工法であれば発掘調査は不要だったが、開削工法に比べて格段の費用がかかるため、埋蔵文化財が存在する場所の多くで開削工法が採られている。その他、東西線ではフルスクリーンタイプのホームドアが採用されており、これも建設費を増大させた要因の一つとなったが、ホームドアは安全面から採用の中止を免れた[N 3]
このような問題に対して京都市交通局では、駅業務の一部民間委託[N 4]や高金利企業債の借換え、京都高速鉄道の直営化などによる各種コストの削減を進めている。また、駅ナカビジネスの展開などによる収益増にも取り組んでいる。なお、この一環で2010年4月より駅に掲示している駅名標付近に「駅名表示板下広告」の掲示を開始した。平成20年度半ば以降、乗客数の大幅な増加が続いている[11]

wikipediaより引用

経営状況改善に向けて

このような厳しい状況に立たされている市営地下鉄は2008年に総務省から財政健全化団体に指定されました。さて、こうした中で当交通局ができることは乗客数増加、運営コスト削減へ向けたの取り組みであるでしょう。運営コスト削減は職員数の削減や給与引き下げなどで対処できますが、たかだか効果は知れているでしょう。そのため乗客数増加へ向けた取り組みが一層重要となりそうです。

乗客数増加は先にも書いたように外的要因にもたらされる場合と鉄道事業者の取り組み(内的要因とでも言っておきます)によってもたらされる場合と2種類あります。当然鉄道事業者ができることは後者で、より鉄道交通のサービスを魅力的なものにする取り組みが求められるでしょう。たとえば、現在京都市営地下鉄では駅ナカサービスを充実させたり、私も詳しく知りませんが萌えキャラによる活性化も行われているようです。

地下鉄というのは重要な交通サービスを担っており、多少赤字が発生しても利用者の便益が大きいため、特に問題にはならないケースがほとんどです。ただしあまりにも赤字額が大きいのは社会的にも望ましくなく、財政を圧迫する要因になります。外部要因による乗客数増加は間違いなく経営状況を改善させる方向に働きますが、当交通局はそれに頼るだけではなくサービス向上に努める必要があるでしょう。

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『京都市営地下鉄の乗客数増加と経営状況』へのコメント

  1. 名前:Johne460 投稿日:2016/09/07(水) 17:33:11 ID:4bbb31173

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