25年間休校状態の大原小学校百井分校

今日は廃校を紹介する。場所は京都の大原。大原の中心地には、三千院や寂光院をはじめ、観光地として有名な寺院が数多くある。百井分校はそんな大原の中心から西の方角へ、山道を車で約20分ほど走ったところにある。山道を車で登っていくと、百井集落という人口40人程の小さな村が姿を現す。その集落の東の端に大原小学校の百井分校がある。

これが、小学校の建物と校庭である。平屋建てでこじんまりとした木造の建物だ。パッと見、小学校というより公民館という感じである。校庭の奥には体育の授業で使われていたのか、土俵があった。なかなか今どきの小学校では見られない光景である。

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実はこの廃校は建前上は廃止ではなく休校中ということらしい。しかしこのような山奥の限界集落で、今後人口の流入も見込めないことから再び学校が復活するとも思えない。廃止より休校の方が印象がいいからだろうか。

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この小学校が休校となったのは平成3年である。それからかなりの月日が経過したが、中はきれいに整備されている。この建物は中に入ってもよいことになっているらしく、体育館の入り口の鍵が開いていた。体育館を歩くと、ミシミシと自分の足音が館内に響く。

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体育館から廊下に出ると、職員室がある。

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机こそ表面にヒビが入っているが、その他はきれいな状態を保っている。黒電話が時代の流れを感じさせる。置いてあるモノは当時のままの状態なのだろうか。

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ノスタルジックな雰囲気に浸りながら、廊下をさらに進んでいく。すると今度は授業が行われていたと思われる教室があった。ゴミひとつ落ちていないことから、おそらく地元の方が定期的に掃除を行っていることが想像できる。

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職員室の黒電話と同様、教室のストーブが時の流れを感じさせてくれる。

このように自由に見学できる廃校は全国探してもなかなかないだろう。分校には自由に入れるようになっているが、荒らされたり、落書きされた形跡は一切ない。おそらくこれはしっかりと手入れが行き届いているからである。例えば廃墟などは荒らされていることがおおいが、これは一度落書きや窓などが割られると次から次へと荒らされて行ってしまうためである。なので地域の方の手入れがあって荒らされることがないために見学が可能になるのだろう。

この分校は休校となっているが、今後小学校として使用されることはないと思われる。しかし地元の人々や自治体に支えられながら、今後も大切に保存されることになるだろう。そして休校中の百井分校は、遠い昔この場所で学びが行われていたという事実を、今後も後世に伝えていってくれるに違いない。

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