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乗車ランキングから見る関西の鉄道事情 後篇 最新(2017年)情報アリ

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前編に続き、この記事ではJR西日本の乗車数ランキング6~10位の駅を見ていく。

※カッコ内 最新(2017年)の乗車数

6位  鶴橋駅 95,698人 (99,474人)

環状線の駅。駅周辺は焼き肉店が多く、夕方以降電車を降りると焼き肉の匂いが漂うエピソードはあまりにも有名である。近鉄奈良線、大阪線との接続駅で環状線への乗り換え客が多い。近年の利用数の推移をみると、1994年には142,331人あったがその後、減少傾向にあった。しかし、ここ5,6年は乗車数減少に歯止めがかかっている。

7位  広島駅 72,040人   (77,174人)

関西圏以外の駅がここでランクイン。ただし、新幹線の乗車数が含まれていることに注意していただきたい。広島駅は広島の中心市街地の外れに位置しており、紙屋町や八丁堀などの繁華街には行くには路面電車に乗り換える必要がある。乗車数の推移はほぼ横ばいとなっている。まだまだ、周辺の土地は開発の余地が残っておりこれから乗車人員が増加していく可能性も十分にある。

8位  神戸駅 68,947人 (70,518人)

8位は神戸駅である。名前からして神戸の中心駅と勘違いされそうだが、そうわけではない。ハーバーランドの最寄りの駅で観光客の利用も多くなっている。また、駅西側にはかつて神戸を代表する繁華街であった新開地がある。その新開地は今や凋落し、駅周辺を見ても三ノ宮駅周辺に比べると寂しい印象を受ける。近年の乗車数の推移は若干減少傾向にある。

9位  岡山駅 63,739人  (68,724人)

広島駅と同様、新幹線の乗車数を含んでいる点に留意していただきたい。しかし新幹線の乗車人員が1万人ほどなので、在来線だけでも5万の乗車人員がある。岡山と同規模の他の政令市の中心駅と比較しても岡山駅の乗車数は多くなっている。7大都市圏を除くと、岡山駅の乗車人員は1位である。その理由としては岡山駅は街のほぼ中心を通っていることと、山陽本線、吉備線、津山線、宇部線の終着駅であり、人を集める力を持った駅であることがわかる。また、岡山駅から路面電車が県庁方面に向かって伸びている。近年の乗車人員の推移はほぼ横ばいである。

10位 高槻駅 62,875人 (64,555人) 

最新(2017年)では新今宮が10位(65,567人)、高槻は11位

9位までは都市部の駅だったが、いよいよ郊外の駅がランクインしてくる。関西の郊外の駅では最も規模の大きい駅と言っていいだろう。駅周辺の商業施設やタワーマンションなどを見ても、立川駅や柏駅など首都圏の大きな郊外の街に匹敵するパワーを持っている。また、周辺市町村とのライバル相手の話題で、高槻vs茨木や高槻vs枚方などがよくいわれるが、駅周辺を比較する限りでは高槻の圧勝と言えるだろう。また、JRの駅の乗車数は6万人ほどだが、JR京都線に並行して阪急京都線が走っており、JR高槻駅から徒歩10分ほどの場所に阪急高槻市駅がある。高槻市駅の方は乗車で3万人ほどでJRが競争で優位に立っていると言える。近年の乗車数の推移を見るとほぼ横ばいである。

ここまで、6位~10位までを見たが、ついでに20位までを紹介しておこう。

 

11位 新今宮駅 62,143人

12位 新大阪駅 53,150人

14位 姫路駅 49,076人

15位 北新地駅 48,049人

16位 元町駅 47,568人

17位 茨木駅 44,432人

18位 尼崎駅 43,071人

19位 住吉駅  34,547人

20位 垂水駅 33,137人

まとめ

ここまでJR西日本の乗車ランキングを見た。乗車人員は街の規模と大きく関係しており大阪圏の駅で多くなっている。さらに上位には乗り換え客の多いターミナル駅がランクインした。また郊外の駅では、高槻駅をはじめ京阪神をダイレクトにつなぐJR東海道本線沿いの駅で乗車人員が多い傾向にある。

近年の乗車人員の推移は街の盛衰と大きくかかわっている。特に大規模な再開発事業が実施されたような駅では乗車人員が一気に増加する。高齢化や人口減少による利用者減少が起こったとしても食い止められる可能性があるということだ。

1位~5位⇒乗車ランキングから見る関西の鉄道事情 前篇

追記

最新(2017年度)の乗車数を追加 ※インバウンドの増加や再開発事業の影響から増加傾向にある

 

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