全和凰美術館の廃墟を訪れた

かつて京都の九条山に韓国人画家である全和凰(チョン・ファファン)の美術館がありました。今は廃墟と姿を変えて、ひっそりと存在しているそうです。いろいろインターネットで調べたんですが、いつ頃に美術館が閉館したのかはわかりませんでした。

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まずはこの廃墟の場所を説明しておきましょう。住所は京都市山科区日ノ岡夷谷町です。ちょうど下の地図の赤い場所にあたります。

地下鉄の駅でいうと、ちょうど蹴上駅と御陵駅の間に位置します。なのでこの日は蹴上駅から徒歩で現地を目指しました。

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京都は紅葉シーズン真っ盛りで、蹴上駅には南禅寺や永観堂の紅葉を見に行く観光客で溢れ帰っていました。そんな人達の流れに逆らうように山科方面へと坂を上っていきます。

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15分ほど歩いたでしょうか。三条通りにある九条山のバス停付近にその廃墟はあります。この辺は山合いですが、山に沿うような形で住宅街もあります。

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しかし、一目見て住宅と違う何やら異様なオーラ全開の建物が現れてきました。そうです、これが美術館の廃墟です。

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建物表面のコンクリートは剥がれ落ち、木製の骨組みが露わになっています。はい、なかなかいい感じです。マニアには堪りません。骨組みが剥き出し、というのがポイントですね。

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窓ガラスも一部外れてますね。こういうのもポイント高いですよ。さらに見てください、建物を蔦が取り巻いています。しかもその蔦は元気がなく、まるで廃墟と同化しているかのようです。

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ここで周囲の街並みを見てみましょう。三条通り沿いにはやや寂れた住宅街が広がっています。

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タバコの看板でしょうか。真ん中付近に穴が開いています。廃墟周辺の環境としてはなかなか適してますね。さらに三条通りを挟んで向こう側には、当サイトでも訪問した廃プールのアクアパーク東山と心霊スポットの粟田口処刑場があります。というわけでなかなかミステリアスなゾーンでもあるんです。

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住宅の横には寺院のマークが。 ちょっと写し方が悪くてお顔が隠れてしまってますが、中にはお地蔵様が居られます。

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そろそろ階段に上がって美術館に近づいてみます。

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まずは玄関と思われるドアから。完全に木でふさがれており、よく見ると鉄のチェーンまで。よっぽど不法侵入を嫌っているのでしょう。よく見ると美術館らしく、外壁にお洒落なタイルが使われています。

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次に上を見上げました。圧倒的に不気味です。右の窓に顔のようなものが写ってそうで怖いです。さらに真ん中の窓のフレームが不気味にねじ曲がっています。

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次は窓。窓は半分外れており、中が見えてしまいます。なので侵入防止のために木が打ち付けられていますね。

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窓のアップもどうぞ。すりガラスでしょうかね。不気味さの中になにやら迫力のようなものを感じました。韓国人画家である今は亡き全和凰(チョン・ファファン)の念が建物内に籠っているとでもいうのでしょうか。

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階段の上の方からも一枚。一番上の建物はロフトですね。美術館ということでアトリエのような場所だったのかも知れません。そしてやはり窓は半開きという徹底ぶりが見られます。

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最後に階段の下に降りて一枚。とまあこんな感じでした。ちなみにこの下は空き地で売り物件となっています。今にも廃墟が崩れそうなんですが、買い手が付くのでしょうか。

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いかがだったでしょうか。かつて美術館だったということだけあって、廃墟になってもやはりアーティスティックな廃れ方をしているのかも知れません。このような美術館の廃墟というのは全国見渡してもなかなかないでしょうから、是非とも皆さんに訪れて頂きたいですね。ただ周りが古くからの住宅街なので、こっそりと見学されることをお勧めします。

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