大阪市負の遺産シリーズ・なにわの海の時空館編

       

   大阪市+負の遺産

さて、前々回大阪市が残した負の遺産としてオーク(ORC)200の現地レポートを紹介しました。

オーク200の黒歴史を振り返っておくと、バブル期にホテル、オフィス、その他複合商業施設として弁天町駅前に開業したものの、バブルが弾けて赤字経営が続いてしまいました。そして結局大阪市が負債600億円もの損失を補てんしなければならなくなったということでした。

今回紹介するのは、なにわの海の時空館という博物館です。

なにわの海の時空間は大阪市制100周年記念事業で2000年に開館した博物館です。海洋、海運などのいわゆる海事博物館としてオープンしたものの、年間予想入場者数が60万人に対して、最高で10万人という超低パフォーマンスを見せて、毎年3億円もの赤字を計上していたんです。

そして2010年の大阪市事業仕分けで廃止が決定されて、2013年に閉館してしまいました。

総工費176億円かけたのにこの有り様です。誰が責任取るのって話ですが、誰も取りません。なぜなら税金だからです。民間企業なら倒産したり、役員全員クビになったり、まさに自らのプロジェクトに自身の生活がかかっていますが、役人は身分が保証されています。

前置きはこの辺にして、現地レポートを紹介していきます。まずはなにわの海の博物館がある場所を見ておきましょう。

この博物館があるのは大阪の南港エリア。咲洲ですね。地下鉄中央線と南港ポートタウン線(ニュートラム)のコスモスクエア駅からは約15分ほどで到着します。

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さて、コスモスクエア駅を降りると目の前には大阪港が広がっています。向う岸にはかの有名な舞洲のカラフルなゴミ処理場が僅かに見えます。

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沿岸はデッキになっており、気持ちよく散歩することができます。また、海釣りしている人もけっこういました。この日は11月30日だったのですが、冬の季節風が吹き抜けて寒すぎました。

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駅から数分歩くと、何やら木製の船が。大昔に使われていたの船の再現なんでしょうか。

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さて、いよいよなにわの海の博物館に到着です。博物館は低層の建物とドーム型の建物の2つから成り立っています。2013年の閉館からあまり月日は経っておらず、建物だけを見ると現役でやっている博物館(というより美術館という感じ)のように見えます。

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しかし周囲を見渡すと、雑草は生い茂り、ひと気がなくここは営業が終わっていることを認識させられます。

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次にドーム状の建物に近づいて行ってみましょう。

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さて、ひょっこりと顔を出すように円形が建造物は顔を現します。しかしアーティスティックな建物ですね。

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この中身はというと「浪浪丸」という大きな帆船が飾ってあります。というのもこのドームの建設時に、クレーンによって帆船がドーム内に収められたんです。

大阪市制そんな浪華丸のお値段は10億円。しかしもったいないことに、たった1度だけしか大阪湾に浮かんでいないんです。せっかく帆走できるように作ったのになあ。港に浮かべてお客さんが乗れるようにした方が良かったんじゃ。もしくは海に浮かばない展示用に作れば予算を削れたかも。100周年記念事業で2000年に開館。当初の予想60万人に反して20万人が最高。2013年3月に閉館。

日本珍スポット百景様より引用

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どアップで一枚。2000年開業とだけあってまだまだ綺麗ですね、勿体ないです。何か有効利用できそううなことはないでしょうか。実は2013年の閉館前に民間事業者に公募をかけたんですが、応募者ゼロという悲しいことになってしまったんです・・・・可哀そう。

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最後になりますが、このドームどうやって入るんだろう?という疑問が湧いてきたのでぐるりと一周してみました。しかしドームに繋がる通路らしきものは見当たりませんでした。あとで調べてみると、低層の建物と地下通路で繋がっているとのことです。手が込んでますね。

この記事では「なにわの海の時空館」をお届けしました。名前から分かるように、時空を超えて昔の海運を紹介するというコンセプトだったのでしょう。しかし将来的には時空を超えて大阪市の負の遺産を紹介するなんてことになるかも知れませんね。

ただ建物自体はアーティスティックで楽しめるので、散歩がてら訪れるのもいいかも知れません。

大阪市負の遺産シリーズ

ATC&WTC

ORC(オーク)200

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