琵琶湖のレトロな灯台を訪れた | 出島の灯台(でけじまのとうだい)

灯台と言えば、海沿いにそびえ立つ大きな白い塔を思い浮かべます。今回紹介する灯台は琵琶湖沿いにひっそりと立つ木製の灯台です。名前を出島の灯台といい、「でけじまとうだい」と読みます。

それでは場所を見ておきましょう。出島の灯台があるのは滋賀県大津市北部の堅田地区です。地図で琵琶湖を見ていただくと分かるように琵琶湖がもっとも狭窄している部分にあります。

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冬の季節風が吹く中、午後4時ごろから現地へ向かいました。季節は初冬ということもあり、すでに夕日は沈み始めていました。

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近年堅田地区は京都や大阪のベッドタウンとして発展し、駅前にはマンションも多く建っています。しかしもともと堅田は中世には水運の拠点として栄えていました。そして今でも湖岸沿いには古くからの趣のある街並みが広がっています。

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数分歩くと琵琶湖が見えてきました。ちょっとした港のようなかんじでしょうか。

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港には倉庫があります。ドッグのようなものでしょう。赤茶色の鉄骨がなかなかいい味を出しています。

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しかし肝心の灯台が見当たりません。辺りを見回していると湾の向こう側にわずかに灯台が見えました。写真上の手前の電柱、左奥に見えます(探すのは難しいと思いますが)。

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というわけで湾の反対側に来ました。こちらには公園もあってのんびりとできそうな空間が広がっています。

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その公園から琵琶湖の方を見上げると、出島の灯台のお出ましです。

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まずは灯台前にあった説明書きを読んでみましょう。文字が小さいのでこちらでまとめておきます。

・明治八年に建てられた他に類を見ない木造の灯台

・高原は大正7年まではランプを使用、それ以降は電灯を使用

・高床形式で4隅に立つ4本の柱と、中心に立つ支柱の計5本で支えられている

・昭和36年の第二室戸台風で倒壊寸前となったが、昭和48年に現在の姿に復旧、平成元年からは点灯が再開した。

・平成3年、大津市の有形民俗文化財に指定された

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また、現在琵琶湖にある灯台は唯一ここだけのようです。(勿論湖岸には街灯は多くありますが、灯台と呼べるのはここだけです)。

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それではなぜここに灯台が設置されたのでしょうか。実は昔はこの辺りで数多くの船の座礁、難破事故が発生していたです。最初にも触れたようにこの辺は琵琶湖で最も狭窄している部分で岩礁が多かったこととも関係しているとの説もあるようです。

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最も狭窄していると言っても対岸までは2kmほどあります。やはり大きいですね、琵琶湖は。

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灯台を間近で見ると、先ほど説明書きであったように、確かに高床形式で4隅に立つ4本の柱と、中心に立つ支柱の計5本で支えられているのが分かります。

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近づいてみるとかなりの大きく感じます。なんと高さが7.8mもあるんです。はしごが付いていますが、もちろん登ってはいけないと書いてありました。

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木製の焦げ茶色がいい味を出しています。さらに夕日とのコントラストが綺麗でした。夜になると明かりが点灯するとのことです。(この後寒くてすぐに帰ってしまったので灯りは見られませんでしたが。)

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周りは古くからの住宅街が広がっており、情緒ある街並みとなっています。また。少し北には琵琶湖大橋もありとても景色のいい場所です。

明治期から湖上交通を支えた灯台は今でもその形を留めて、湖上を照らし続けています。その雄姿を見に行ってみても面白いかもしれません。

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