役目を終えた滋賀県体育文化館(旧武徳殿)を訪れた

滋賀県庁や大津地方裁判所などの官公庁がある大津駅近くに、滋賀県体育文化館という今は使われていない建物があります。

以前、滋賀県庁の地下通路を見に行ったのですが、その途中に何やら重厚な造りの建物を発見しました。フェンスに囲まれており、現在は使われていない様子でした。

なかなか立派な建物だったので、写真に収めておいたのですが、先日気になって調べてみると滋賀県体育文化館という建物で、柔道や剣道を行う武道場として使用されていたとのことです。

まずは滋賀県体育文化館がある場所を見ておきましょう。

滋賀県文化体育館は地図中に表記がなかったため、滋賀県庁にマークをつけておきました。体育館は県庁のすぐ左(西)にあります。JR大津駅から歩いて5分ほどで行けるので便利な場所にあります。

滋賀県体育文化会館はもともと大日本武徳会の道場、すなわち武徳殿として昭和12年に建てられたものです。武徳殿は各地域の武道本部として、全国各地に建設されました。

大日本武徳会の武徳殿[編集]
明治28年(1895年)に設立された大日本武徳会の本部道場は、かつて大内裏にあった武徳殿に因んで「武徳殿」と名付けられた。
全国各地(外地を含む)の武徳会の支部道場も、本部に倣って「武徳殿」と名付けられた。地方の武徳殿は、第二次世界大戦以前は現在の都道府県立や市町村立の武道館に相当する機能を果たしていた。
現存する古い道場建築が少なくなっているため、現存するものは文化財としての価値が高いものがある。大日本武徳会本部の旧武徳殿(京都府京都市左京区)では毎年、武徳祭大演武会が開催された。

平安京の大内裏にあった殿舎に由来するんですね。近場の武徳殿は、京都の旧武徳殿や京都市旧武道センターや京都旧平安道場があります。

武術の場として建設された武徳殿ですが、戦後になるとGHQによって武道が一時禁止され、大日本武徳会は解散することになりました。それによって武徳殿は公共施設として名前を変え運営されるようになりました。滋賀の場合は、滋賀県体育文化館としてこれまで運営が続いていました。

さて、滋賀県体育文化館は老朽化や耐震性の問題から平成21年1月をもって閉館されてしまいました。これまで様々な武道が行われてきた建物もこれで役目を終えたということになります。

閉館から7年ど経過し、館の周辺には雑草が生い茂り、落ち葉が大量に溜まっていました。このまま放置しておくと、いずれ廃墟と化してしまいそうな気がします。

しかし建物は割れ目もなく、しっかりとた状態で残っており、これからもまだまだ使えそうに見えます。耐震性の問題があるならば、補強工事すれば今後も継続できそうなものですが、財政上の問題などから閉鎖すると決めたようです。

しかし、閉鎖するとは勿体ない気もします。武道するならこのような文化的価値のある建物を使いたいものです。
取り壊されるなんて噂もあるようですが、できれば保存してほしいと思います。

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