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寂れた商店街 和歌山駅前のみその商店街

関西の中では滋賀と並んで影の薄い和歌山。最近では人口も減少気味で、衰退の一途を辿っていると言っても過言ではありません。この日は和歌山の中心、和歌山駅の周辺を歩いてみました。駅前は近鉄百貨店などがあり、県庁所在地の駅としてそれなりの体裁をなしています。この辺は大津駅とは違うところです。

しかしながら、和歌山駅から1,2分ほどの場所にある商店街では寂れ気味の雰囲気が漂っていました。和歌山市は大都市へのアクセスはJRで和歌山駅⇒天王寺駅で約65分、南海で和歌山市駅⇒難波駅約70分となっています。もちろん大阪まで通勤圏ですが、1時間を超えているのでやや遠い印象です。

和歌山県では人口減少が深刻で、1985年に108万人いた人口は、現在95万人まで減ってしまっています。和歌山市は周辺市町村からの人口流入もあるので、県内では減り方は小さいですが、それでも少しづつ人口の減少が続いています。

和歌山市の商店街

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和歌山駅前、和歌山市美園町には商店街があります。

まずは駅を出てみます。駅前にはMIOや近鉄百貨店といった商業施設があります。

駅の東側には雑居ビルがあって、居酒屋チェーンなどがテナントとして入店しています。ここだけ見ると結構都会といった感じです。

駅から2,3分ほど西へ歩くとみその商店街と書かれた看板が見えてきました。商店街前の大きな駐車場を見ると、ここが車社会であることを思い知らされます。まずはこちらのアーケードから中へ入ってみました。

平日の日中とはいえ、この人の少なさです。「閑古鳥が鳴く」という表現がピッタリ当てはまります。

アーケードはけっこう綺麗なんですが、なんせ静かすぎます。「ここは廃墟なのでは」そんな錯覚を引き起こしてしまいそうでした。

年配の人向けの服屋さんが多く見られました。

レトロな感じでいい雰囲気です。

それにしても人がいません。本当にここは和歌山の中心なんでしょうか。

しばらく商店街の中を歩いて行きます。

アーケードの中に黄色く目立つ看板が。

ラーメン200円!。しかしシャッターが下りています。200円のラーメン食べたかった・・・。

こちらはカーテン屋さんです。しかしシャッターが。時刻は12時。この時間帯にシャッターが下りているということはもう営業してないのでしょう。一応電話帳でも調べてみたんですが、見つかりませんでした。

くどいようですが、ほとんど人が見当たりません。

大衆演劇店の前くらいは人がいてほしいものです。

一旦アーケードの外に出てみます。アーケードは老朽化で錆びついていました。

石碑にはくっきりとみその商店街の文字が書かれています。

今度は和歌山駅近くを南北に延びる大通り、国体通りに出てきました。

こちらからもみその商店街に入ることができるようです。

おわりに

今回はJR和歌山駅前にある、みその商店街の様子を紹介しました。地方都市の商店街は全国的に危機的な状況にありますが、ターミナル駅の駅前でここまで寂れているのは珍しいのではないでしょうか。一応大阪への通勤圏ですし。

もちろん地元でも危機感があるようで、商店街再生に向けた取り組みが行なわれているようです。

闇市を発祥とする「みその商店街」では、かつては朝の8時に開店し、閉店は夜の10時、11時と時間も遅かったが、商店主の高齢化と来街者の減少のため、現在の閉店時間は19時と営業時間が短くなっている。「普段着で買い物できる商店街」を目標とし、昔の商店街を取り戻したい、と考えているみその商店街だが商店主の高齢化に伴ってシャッター通りと化している。そのため商店街としての長期計画が見通せない現在、県・市・国各機関で実施している助成金全てに申請をしておらず、今後については模索中という状況である。

この記事の写真から一目瞭然ですが、取り組みは思惑通りには行っていないようです。今後本気で商店街再生に向けた取り組みを行うならば、若者にテナントとして入居してもらい、世代交代を促すような取り組みを行っていくしかないでしょう。しかし以下のような課題もあるようです。

年輩の商店主たちはバブル期の価格をテナント料として想定しており、若い賃借人との賃料感の乖離が大きい。商店主たちは安価で貸すつもりはないため、調整がつかず、空き店舗のままとなっているのが現状である。

今後、商店街は変わることができるのか、注目です。

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