大津市の奥地にある葛川細川町集落が秘境感満点!謎の美術展も開催していた

大津市。行政単位は滋賀県ではあるものの、近年京都や大阪のベッドタウンとして発展を遂げた地域である。それとともに人口が増加し続け、現在34万人の人々が暮らしている。古い町並みも見られるが、最近になって目立つのは新興住宅地。特にJRの駅周辺はいかにも郊外といった感じの街を見ることができる。

さて、今回紹介する葛川地区はそのような地域とは正反対。まさに古くから集落が見られる地域である。葛川地区は大津市の最北端にあり、西は丹波高地の山々、東は比良山地に囲まれている。さらに地区内を南北に安曇川が流れているなど自然豊かで風光明媚な場所でもある。キャンプ場もあり、特に夏場は都市部から多くのレジャー客が訪れる。

葛川では幹線道路である国道367号線沿いに集落が点在している。茅葺の家も見られるとあって、現代では貴重な地域と言ってよいだろう。しかしここも全国的な少子高齢化の波に飲み込まれ、過疎化が進行しており人口の減少が続いている。今日紹介する細川町という集落は葛川の最北端に位置し、北は高島市朽木村と隣接している。

廃屋

しかし、それらの集落もいよいよ限界集落へと変化しようとしている。国道367号線を東へ入ったところには廃屋が見られる。無残なことに瓦が真っ二つに割れてしまっている。最近では、田舎への移住がブームとなり、その一環として空き家をリノベーションして、また使おうという動きも出てきた。しかし、この様子を見る限り、難しそうである。

あまりに山奥すぎると、移住の対象から外れてしまうようである。葛川地区にはスーパーやコンビニはなく、峠を下って堅田地区に出るか、となりの高島市の朽木村へ行くしかない。車さえあれば買い物はできるだろうが、やはり不便である。このような民家はこれから増加していくものと予想される。

廃屋の中には昔使われていたままの状態で、食器や料理器具などが置かれている。もしこの廃屋が、幹線道路沿いにあったら誰かに荒らされてしまっていただろう。

外にはなぜか電子レンジが落ちている。変形してしまっているところが何とも哀愁を漂わせている。レンジの横にはやかん、鍋が落ちている。

美術展

葛川の細川では2017年4月8日~6月4日の間に「遺され村の美術展」という何とも不思議な催しがあった。細川の集落を使って美術展が開催されていたのである。

ちょっぴりホラーチックな印象も受ける美術展の様子の一部をお届けしようと思う。

まずは道端に落ちていた錆びついた車輪。このような古いものでも、アンティ―クとして価値があるかも知れない。

今度はドクロである。この写真を見て思い出すのは、たまたま発見した久多の廃屋の横に落ちていた骸骨である。ちなみに京都市左京区の久多は葛川地区から西へ、車で20分ほど山道を走れば到着する。

こちらは虫のアート。障子にいくつかの虫が貼り付けてある。一体これが何であるかは聞かないでいただきたい。芸術とはよくわからないものであるのだから。

次は何やら縁起のよさそうな絵である。淡い色使いが絶妙で、見る人に安らぎを与えそうだ。

今度は昔懐かしのお風呂である。何かホラーゲームのSIRENに出てきそうな雰囲気だ。そして洗濯干しには奇妙なものがかけられていた。

焦げ付いた?ようなマスクと手袋である。こういうのを見ると、やはり作者はホラーを意識しているのかも知れない。

襖には大量の文字が書かれた板が取り付けられている。これらの文字が何を意味するのかは全くもって不明だ。

そして極めつけは網に囲まれたこのお面。いや人形だろうか。冷たい表情からは人間の意思を感じる。私はこの写真を見たとき、大きな衝撃を受けたので、ついつい当サイトの背景に設定してしまった。

まとめ

山奥の集落を使ってこんな取り組みができるとは驚きである。さらに、集落内で見られる廃屋もアートの一部として見ることができないわけでもありません。これからは芸術が町おこしのツールとして機能していくかも知れませんね。

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