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淡路駅周辺の連続立体交差事業について

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現在淡路駅周辺の阪急京都線・千里線では立体交差事業が行われている。2008年に着工しすでに9年経つが、現在どのような状態になっているのか見に行ってみた。

立体交差事業の目的

そもそも立体交差事業とは何かというと、鉄道の路線を地下化、あるいは高架化する事業である。立体交差という名称は少しわかりづらい気もするが、今回の場合、地上にある線路を高架の上に移し替えるというものである。目的は踏切を閉鎖することによって周辺道路の渋滞緩和、踏切事故を未然に防ぐことである。今回工事の行われる箇所は大阪の都心からはやや離れているものの、人口が集中している地域であり、渋滞が慢性化している。

その原因のひとつとして踏切の存在が指摘されていた。特に京都線と千里線が交わる淡路駅周辺では列車の本数が多くなり、朝晩のラッシュ時を中心にいわゆる「開かずの踏切問題」が発生した。すでに首都圏ではこれらの対策が行われたところも多く、最近では2015年に工事が完了した西武池袋線の桜台~大泉学園間の高架が代表的なものと言えるだろう。
画像①淡路駅南西にある踏切(google ストリートビューより)。

開かずの踏切対策としては線路を高架化する方法のほか、通行部分を橋上化、あるいは地下化するという方法がとられる。開かずの踏切で有名なJR東淀川駅では駅舎を橋上化して、同時に通路を設置することが決定している。

立体交差事業の場所


工事区間を地図上で書き込んでみた。

青線➡阪急京都線 崇禅寺駅-上新庄駅
赤線➡阪急千里線 柴島駅-吹田駅

工事区間は全長7.1㎞である。そのうち、今回は崇禅寺駅周辺の工事状況を見に行ってみたので紹介していこうと思う。

崇禅寺駅周辺の状況

実はこの記事を書くにあたって阪急電車のホームページにて当工事の様子を調べてみたのだが、連続立体交差事業の工事方法にはいくつか種類があると書かれていた。

①営業線の線路の真上に高架橋を構築する直上工法
②営業線の線路の横に高架橋を構築する別線工法
③一度仮線に切り替え、元の線路跡地に高架橋を構築する仮線工法

一口に高架化と言ってもこれだけの方法があるとは驚きである。③の仮線工法が適用されている下新庄駅~吹田駅間では、下り線ですでに運用が始まっているそうだ。確かに地図で見ると、すでに新しい高架が出来上がっているのがわかる。

画像②神崎川にかかる高架橋 (下新庄駅~吹田駅間)googleストリートビューより

さて、今回訪れた崇禅寺駅周辺には、3つのうち①の現行の線路の真上に高架橋を設置するという方法が採用されている。

現地にはそのことを説明する看板が設置されていた。

訪れたのは2017年6月。高架の土台部分の工事が行われていた。

着実に工事が進んでいるようである。

崇禅寺駅にはホームごと高架化されることになる。そのための柱がすでに設置されていた。

淡路駅周辺の立体交差事業。あと数年はかかるだろうが、完成後は自動車、自転車、歩行者がより快適に移動することができるようになることが予想される。早く完成することを期待したい。

参考サイト

・http://www.hankyu.co.jp/cont/miraisen/entry/awaji-renritsu.html
・https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E7%B6%9A%E7%AB%8B%E4%BD%93%E4%BA%A4%E5%B7%AE%E4%BA%8B%E6%A5%AD

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