禁足地のある石上神宮【天理訪問記】

禁足地。私は最近この言葉を知った。禁足地とは「神聖な領域であるため、人が立ち入ってはならない場所」を意味するそうだ。何と興味をそそられる言葉だろうか。

その禁足地が天理市の石上神宮にあるということを知り、現地を訪れてみた。今回の天理市訪問の目的は天理教の聖地に行くことであったが、一石二鳥と言った感じで天理教本部から20分ほど歩いて石上神宮に足を運んだ。

さすがは天理市、石上神宮辺りにも詰所と呼ばれる天理教信仰者の一時宿泊施設があった。この日「こどもおぢばがえり」というイベントが行われていたので、多くの人が詰所に入っていくのが見られた。

石上神宮があるのは天理市の山沿い。周辺は田畑が広がり、神社近くには滝なんかもあって自然豊かな場所だ。さらに国道25号線を上っていくと天理ダムがある。

森に入って、少し歩くと大鳥居が見えてきた。それにしても暑い。天理駅から2㎞ほど歩いてきたので汗が噴き出ている。石上神宮には第1から第4まで駐車場がしっかりと整備されているので、車での参拝をお勧めします。

大鳥居をくぐり、本殿の方へ歩いていくと飼育されているニワトリを発見。ニワトリ『古事記』などに登場しており、暁に時を告げる鳥として、神様のお使いとされているんだとか。さらに「鏡池」という池には鯉がいたりと生きものが多い。

さて、本殿に行く前にまずは摂社 出雲建雄神社拝殿を訪れた。摂社とは本殿の祭神と関係のあるものが祀ってある神社である。本家と分家みたいな関係と言えるかもしれない。

そしてこれが出雲建雄神社。草薙剣(くさなぎのつるぎ)の荒魂(あらみたま)である 出雲建雄神が祀られているとのこと。

鳥居をくぐりお参りをした。周囲の森と相まって神聖な雰囲気を醸し出している。

こちらは摂社の天神社(てんじんじゃ)と七座社(ななざしゃ)。
規模の大きな神社には摂社がいくつかある場合が多い。

本殿や拝殿の周囲には廻廊(かいろう)という建物がある。窓枠や連子と呼ばれる棒は緑、柱は朱色に彩色されている。

回廊のまん真ん中には拝殿への入り口、楼門がそびえたっている。

楼門をくぐると拝殿が見える。休日ということもあって参拝に訪れる人の姿がいた。拝殿向こう側には生い茂る常緑樹が見られ、神々しい空気が漂っているのが印象的だった。

後で調べてみて分かったのだが、拝殿の奥に本殿があるとのこと。しかし本殿には行くことができなくなっているようだ。

そして石上神宮と言えば有名なのが禁足地。禁足地とは神聖な場所であるため、古くから人が立ち入ることが禁止されていた場所である。神の居場所で人が入ることができなかったのだ。日本で禁足地と言えば千葉県市川市の「八幡の藪知らず」が有名らしい。

もちろん神社自体、神聖な場所であるから、手水舎でみそぎの儀式をして立ち入る必要があるのだが。その神社の中でも特別神聖な場所である。神の領域である禁足地に入ると、神隠しに遭うと言われている。石上神宮の禁足地は拝殿の右奥の森、東西45m、南北30mのエリアである。

禁足地とは一体どんな様子なのか、神社内をウロウロしてみたが、残念ながらこの目で確かめることはできなかった。

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