吉原遊郭近く 遊女の投込寺として知られる浄閑寺を訪れた

遊女の投込寺が東京にある。この情報を知ったのはつい最近のことで、以前鈴ヶ森刑場跡将門塚の記事でも紹介した東京魔界案内を見ていて初めて投込寺の存在を知った。

場所とアクセス

東京都台東区南千住
最寄りの駅⇒東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅すぐ
      都電荒川線 三ノ輪橋駅すぐ
      JR南千住駅 徒歩10分
      

この日は南千住駅を降りて、現地へと向かった。南千住駅から歩いてすぐのところには南千住回向院といって、小塚原処刑場で処刑されてあ人々を供養するためのお寺がある。

小塚原処刑場は品川の鈴ヶ森刑場、八王子の大和田刑場と並んで、江戸の3大刑場のひとつであった。

とても格式高そうなお寺である。

残念ながらこのとき門が閉まっていたので、外から覗く程度にしておき、再び浄閑寺を目指すことにした。

途中、常磐線沿いを歩いていった。この辺はやたらとチャリに乗ったオジサンが多い。

こんなわけ分からんお店もあるようなオリジナリティあふれる街だ。

常磐線のトンネルを抜けると、いよいよ浄閑寺に到着する。

浄閑寺の概要

・浄土宗の寺院
・1655年に創設。実は吉原遊郭よりも2年早い。1855年の安政の大獄地震で、死亡した大量の遊女がこの寺に投げ込まれて以来、遊女の投込寺と呼ばれるようになった。

浄閑寺の入り口には投げ込み寺としての説明書きがなされていた。

入り口ではお地蔵様がお出迎え。焦げたような色が特徴的。実はこの地蔵、小夜衣(さよぎぬ)という遊女で、遊郭のご主人に火あぶりにされて亡くなったそうだ。

山門をくぐると、すぐ右に萩原秋厳という江戸時代の書家のお墓がある。

境内はとても綺麗に整備されている。身寄りのない遊女たちの霊はここで安らかに眠っていることだろう。

金色で書かれた栄宝山という山号が光っている。

浄閑寺内の概要が書かれている。一番右に書かれている新吉原総霊塔は遊女たちの霊を供養するためのものである。残念ながら見つけることはできなかった。ただ、怨念が感じられるらしいので、写真を撮らなくて正解だったのかも知れない。

境内には門があり、それをくぐると数々のお墓がある。なんと浄閑寺には2万人を超える遊女が投げ込まれたそうだ。そんなに大勢の遊女がいたとは。

もちろんここで供養されているのは、遊女たちだけではない。この首洗い井戸には室町時代の武将、本庄兄弟も供養されている。親の仇を打とうとした本庄兄弟だったが、兄が返り討ちに合い死亡。この井戸で兄の首を洗っていた弟も討たれてしまったのだ。

感想

悲しき最期を遂げた人たちが供養されているお寺である。この地には人のネガティブな気が渦巻いているに違いない。しかしながら、きちんと供養されているためか、はたまた悲劇が遥か昔のことであるためかは分からないが、境内には静穏な空気が流れていたのが印象的であった。

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