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これが地方の現実 八日市の商店街を歩いてみた

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地方の商店街の衰退が危惧されて、かなりの月日が経ちました。

シャッター街という言葉は、新聞やニュースなどで散々聞かされてきたのではないでしょうか。

車でアクセスし易い大型ショッピングセンターなどが、勢力を伸ばした影響もあり、車社会が進んだ地方の商店街は閑古鳥が鳴いている状態のところも多いようで、今回紹介する八日市の商店街もそのうちのひとつです。

まずは場所を確認しておきましょう。八日市は滋賀県の湖東地方、東近江市の中心地にあたる町です。

滋賀県と言えば、首都圏以外では珍しく、最近まで人口の増加が続いており、琵琶湖線沿線の駅前には大型、高層マンションが多く開発されてきました。参考記事→なぜ滋賀は人口が増えたのか

しかし、人口が増加しているのは、主に京阪神への通勤が便利な琵琶湖線沿線で、それ以外の地域では人口減少、さらには過疎化が進んでいる地域も多く見られます。

今回、延命新地という旧赤線を訪れようと八日市を足を運んだのですが、たまたま商店街を見つけて中へ入ってみました。

当サイトではいくつか商店街を紹介していますが、これまでのものと比べても負けず劣らずインパクトがあったので、こうして記事にしてみた次第です。

八日市にある商店街の様子

八日市駅の南東方向から、駅の方へ向かって歩いていきます。車は多いものの、人通りはなく、かなりの車社会といった感じです。

しばらく歩くと商店街の入り口が見えてきました。アーケードにはときわ通商店街と書かれています。

入ってみると、見事に人がいない・・・。人がいないどころか、商店街自体息をしているのか、といった感じです。

見上げると、古い時計があります。しかも時間がズレているというファンタジー。このとき12時過ぎだったんですが。ここは時空も歪む異空間なのか・・・。

古くからの商店が並んでいるものの、すでに看板が下ろされたところも多いようです。

洋品雑貨馬嶋屋もすでに営業を終了しているようです。

その近くにはハセ美容室というレトロな外観の美容院があります。

しかしここも閉店してしまったらしく、その旨を伝える張り紙が張られていました。昭和25年にオープンしたそうで、長年の営業お疲れ様です。

向いにはペットショップ。暖簾は埃をかぶっており、閉店してから時が経過したことが想像できます。

窓ガラスには埃で落書きがされています。

卑猥な言葉もあります。犯人は中学生かな・・・。

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ときわ商店街を駅の方向に進んでいくと、T字路が見えてきました。ここからは本通商店街に合流します。

本通商店街では飲食店なども見られ、ときわ商店街よりは明るい感じでしょうか。

アーケードから少し出てみると、こちらも寂れた雰囲気。

先ほど通ったときわ商店街のアーケードの外側が見えます。

結局、本通商店街でも誰ともすれ違わずに駅の方まで抜けていくことになりました。

そとからアーケードを見ると、ほんまちと大きく書かれていることが確認できます。

商店街を抜けると、駅まで続く道に合流します。滋賀県でお馴染みの平和堂がここにもありました。ここまで来るとようやく歩いている人がちらほらいるといった感じです。

最後に地図で今回歩いたルートを紹介しておきます。航空写真にオレンジ線が写真撮影をしながら歩いた場所です。

商店の衰退について思うこと

商店街の衰退と大型商業施設との関連というのはよく耳にする話題です。要は大型商業施設が商店街に取って代わられたという主張です。八日市の場合、駅近くの平和堂だったり、最近できたアウトレット竜王、近江八幡のイオンなどが商店街の客を奪ったという構図は間違いなくあるでしょう。

言ってみれば現代版商店街が、企業が運営する大型商業施設と言えなくもありません。

車でのアクセスが良く、品ぞろえも豊富な大型商業施設を利用することで住民の満足度は高まっていると考えるのも間違えではないでしょう。

しかし、町全体で考えるとどうでしょうか。わたしは商店街はその街が長年にわたって築いてきた歴史や文化といった価値だと思っています。商店街が衰退していくことは、街が持つ財産の一部が失われていくことだと考えられないでしょうか。

近年、大規模小売店の出店を規制する法律が緩和されたりと、商店街にとってはさらに状況は厳しくなっています。一体、地方の商店街の未来はどうなるのでしょうか。

おまけ

最後に八日市駅に行ってみました。調べてみると1日乗車人員は2000人。デイタイムで一時間1本、朝夕で2本、さらに運賃が高いという割には頑張っているなぁという印象です。

このあと近江鉄道に乗って、大塚団地がある朝日大塚駅を目指しました。

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コメント

  1. […] ざっくりですが、地図上黄色で囲った場所が延命新地。八日市の商店街本町通りのアーケードのすぐ西側にあたります。 […]

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