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富士ヶ嶺公園にある慰霊碑【オウム真理教サティアン跡地を訪れて】

2020年の夏、私用で富士山近くに行くことがあり、鳴沢村や河口湖などいかにもベタな観光コースを回ってきたわけだが、その場所の紹介はこのサイトに合わないのでやめておこう。

今回は帰り際に寄ってきた山梨県上九一色村にある富士が嶺公園の慰霊碑について取り上げることにする。

上九一色村(かみくいしきむら)、少し変わった名前の村だが、多くの人はこの村の名前を聞いたことがあるはず。

ここはオウム真理教の宗教施設、サティアンがあった場所だからだ。今回訪れた富士が嶺公園がある場所は「第一上九」と呼ばれ、ちょうど第2、3、5サティアンがあった場所である。

国道139号線から富士が嶺公園を目指す

国道139号線のちょうど山梨県と静岡県で、南東に入る道がのびているので、入っていく。この辺は別荘や民家、宿泊施設が多少はあるものの、一面草原といった感じである。

この付近でよく見られるのが倉庫で、一瞬まだオウム関連の施設が残っているのかと思ったが、現在すべての施設は解体済みだという。

国道139号線から5分程度車を走らせたところで、富士が嶺公園に到着。公園といっても、駐車場とトイレ、それに小さな展望台があるだけで、園内には散策道が整備されているものの、大部分は草に埋もれてしまっている。

展望台には地元の方だろうか、雑談している2人組が居たので、傍から周りを見回す。晴れていれば、この方向に富士山が見えるのだが、雲に隠れてしまっていた。

雑草が生い茂っているため少し鬱蒼とした感じもするが、とにかく静かで長閑。風光明媚な場所である。

富士が嶺公園の慰霊碑

しかし、ここは過去にオウム真理教の活動拠点だった場所であり、なおかつ殺人が行われた現場でもある。今の綺麗な景色からは信じられないが、犠牲者を弔う慰霊碑を見ると、事件現場であったことが確認できる。

慰霊碑には「オウム真理教」の文字は刻まれていないが、これは地元民や事件関係者の心情を考えての配慮だという。花はきちんと供えられているところを見ると、誰かによってきちんと管理されているようだ。

このブログを書きながら、オウム事件について少し調べてみた。印象的だったのは、オウム真理教の信者には医師など知識エリートが多いという報道がなされていたが、社会的弱者もかなり多くいたということだ。

障害や貧困などによって、大多数の他者との比較で不利益な境遇に立たされた者は社会に居場所を無くしてしまうケースが多い。

そうした人が居場所を求めて入信したのだろうか。拷問を受けたり殺害されたりした人がいると思うと胸が痛む。

あの事件から25年以上経過するが、辺り一帯は元の静けさが取り戻されている。上九一色村はこれからも富士山麓の観光地として時を刻むだろう。

ただ、慰霊碑だけは事件があった場所として、そして供養の場所としてこの地に残り続ける。

 

 

 

 

 

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