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首吊り廃墟、
この名前を聞いて皆さんはどういった建物を想像されるだろうか。そしてなぜこのようなおぞましい名前がついたのか疑問に思われるかもしれない。そこには恐怖に満ちたストーリーがあるのだ。
この話は記事の最後にするとして、まずは場所の紹介からしておこう。
首吊り廃墟があるのは大阪の中でも1,2位を争うディープスポット、新世界である。新世界に廃墟、それだけでも私の心は勝手に興奮する。おそらく私のような少々悪趣味を持った人間なら誰しもそのような気持ちになるだろう。
訪問した日は平日だったこと、そして天気があまりよくなかったこともあってあまり人通りは多くなかった。まばらに道路を行きかうのは外国人を含む観光客と地元のおっちゃんたちであった。観光客と地元のおっちゃんでは服装などの身なりが全く異なり、その対比がなにか滑稽に思えた。
通天閣の下を通り、スパワールドの方へ向かう。しかし、それらしき建物はなかなか見当たらない。
呼び込みの兄ちゃん、姉ちゃんは観光客風のグループに声をかけていく。反対におっちゃんは呼び込みの姉ちゃんに声をかける。もちろん私は一人ぼっちで歩いていたため、誰からも声をかけられない。
スパワールドの階段を登って通天閣を眺めていると、右の方になにやら怪しげな黒焦げの建物が目に飛び込んできた。目にした瞬間、「これが例の廃墟か」、とすぐに確信した。
下の写真を見ていただくと、森の陰にわずかに見えているのが首吊り廃墟である。どうやら中へは入れないようだ。敷地内どころか、塀の手前の空き地にも人が立ち入らないよう注意書きがある。近年、都市部では空き家、廃屋は中に入れないよう厳重に管理されているところが多いようだ。もちろん管理されていないからといって入ったら不法侵入になるのでご注意を。
残念ながら建物の2階部分しか見ることができないようだ。しかしながらこの建物のいで立ちからも、何やらどす黒い異様な雰囲気を感じ取ることができる。
さて、最後に首吊り廃墟と呼ばれる由縁を紹介してこの記事は終わっておこう。
どうやらこの廃墟は過去に火災に遭って、建物が全焼したらしい。おそらく建物の外観から判断して間違いないものと思われる。
ときは十年ほど前にさかのぼる。隣接するスパワールドに宿泊していた客が建物に人影らしきものを見つけた。警察が駆けつけると、そこには首を吊った状態の白骨死体があったのだ。もちろん火災で焼死した人ではないだろう。もしそうであれば火災直後の調査でに発見されているはずである。
ということは火災後、廃墟となった建物で誰かが首を吊ったということになろうか。
さらに話は続く。白骨死体が見つかったのちに青年たちが肝試しでこの建物に入った。すると人形のようなものが建物内にぶら下げられているのを発見する。しかし、この人形は実は本物の人であった。後日この青年たちは、ニュースで真相を知ることとなった。
このように廃墟で首吊り自殺が行われたことから、人々の間では「首吊り廃墟」と呼ばれるようになったのだ。
場所は新世界、すぐ側には西成区あいり地区がある。人生に絶望して行きついた先がこの「首吊り廃墟」だったのかも知れない。
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建物の写真は他サイトを参考になさってください。
参考サイト 【大阪】首吊り廃墟:廃墟の中のおかると