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爆破解体された琵琶湖幽霊ホテルの跡地はいま



かつて琵琶湖沿岸には琵琶湖幽霊ホテルと呼ばれる廃墟があった。この廃墟は幽霊ホテル、幽霊ビルという名前で呼ばれていた。

琵琶湖にそり立つようにビルが建っていたが、1993年にダイナマイトによって爆破解体された。市街地で爆破解体が行われたのは日本において初めてのことだったので当時は話題となり、テレビ中継も行われた。

そんな幽霊ビルのあった場所は現在どうなっているのだろうか。現地を訪れてみた。

このビルがあるのは大津市の木の岡町というところである。地名からホテルの正式名称は木の岡レークサイドビルといった。ホテルといっても実際に経営されていたのではなく、建設途中で資金難から工事が中断していたそうだ。そして1970年から20年以上もビルは放置されていた。

ちなみに最近大津市で解体されたホテルといえば「紅葉」があるが、こちらは営業終了後すぐに解体されてしまった。あの外観から廃墟としても十分に価値がありそうだったのに残念である。

それでは現地調査を振り返ってみよう。

この日は国道161号線を通って現地に向かった。国道沿いには大きな看板、柱が見えてきた。木の岡ビオトープと書かれている。おいぐるみの学校と書かれているが、意味は分からない。

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フェンスの中にはソーラーパネルが並んでいた。この横を少し歩くことにした。辺りは雑草が生い茂っていた。

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草むらの向こうに生い茂る森がビオトープのようだ。そしてその向こうには琵琶湖が広がっている。

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どうやらこの森の中に散策コースがあってビオトープになっているようだ。しかし、草がボーボーに生い茂っていてとても中に入れる状態ではなかった。

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ビオトープの横には広場とテニスコートがある。ここは比叡辻臨水公園というらしい。かつてこのあたりに幽霊ビルがあったようだ。ビルの爆破解体後は長らくさら地であったが、最近になって整備されて現在の公園になった。

そして幽霊ビルでは付近住民による霊の目撃情報があったという。この幽霊ビルは全国的にも有名で、テレビの取材で漫画家のつのだじろう氏や霊能力者の西塔恵氏も訪れていた。下に当時の動画があるが西塔氏はビル内で何体か霊の様子が見えていたようだ。

当時の廃墟の様子を見るととても不気味である。完成を待たずして廃墟となったので、塗装はしておらずコンクリート剥き出しの状態であることから余計に殺風景な印象を受ける。おそらく心霊スポットとなった理由はこの廃墟の不気味な雰囲気が原因だろう。

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さらに心霊現象を発生させるのは、この近くを流れる足洗川が原因という噂がある。足洗川は比叡山の麓から琵琶湖に流れ出る川で、かつて信長の延暦寺の焼き討ちの際に負傷した人がこの川で血を洗ったという。まあ戦国時代のそんな昔の霊が出るわけないと思うが、一応いわくとしては十分である。また、この近くにはホテル祇園 という心霊廃墟もあり、もしかすると呪われた土地なのかもしれない。

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現在は公園とビオトープとなっているが、いわくつきの土地であることには変わりはない。この日は特に霊的なものは感じなかったが、霊感の強い人が行くとまた違ったものを感じられるかもしれない。



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