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牛若丸にまつわる曰くつきの池-京都・血洗池-

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本日紹介するのは血洗池という池である。文字通り血を洗う池ということでどんなおぞましい池なのか気になるところである。この血洗池があるのは京都市山科区御陵血洗町という場所で、なんでも血洗池という名前からそのような字になったそうだ。曰くに関することも地名になるとはさすがは京都といったとこであろう。

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この日はJRの山科駅から歩き、15分ほどしたところで右手に京都薬科大学の赤レンガの校舎が見えてきた。

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三条通沿いを西方向に歩き、薬科大学の前で南に(写真では左に)入って住宅街を進むとその先に池があるとのこと。というわけで住宅街へ入っていく。曰くのある場所といっても現在はごくフツーの住宅が立ち並んでいる。

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やはり山科というだけあって道は狭くなってい。麻薬・覚せい剤・シンナーの乱用をなくそう!!の看板を発見、さすが山科クオリティである。

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この近辺の住所は地下鉄の駅名にもあるように御陵という。ちなみに「ごりょう」ではなく「みささぎ」といい、地元民以外の者にはとても読めそうにない難読地名である。

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そして下の地図で赤く囲ったエリアが御陵血洗町である。地図が途切れているが地図の右横に薬科大学がある。そして血洗池は赤く囲われた血洗町と中筋町との境界にある。普段は特に気にもとめない地名だが、注目してみると意外に面白い発見がありそうだ。考えてみれば中筋町というのもおかしな地名である。

さて、いよいよ血洗池のある血洗町へ近づいてきた。下の写真はグラウンドの入口で御陵中筋町というところである。実は血洗池、厄介なことにと言ってはなんだが、京都薬科大学のグラウンド内にあるそうだ。グラウンドには入れるのかと心配したが門が空いている。

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とうわけでちょっとお邪魔させてもらった。グラウンド内に入ると綺麗な芝生のグランドが見えてきた。はたしてこんなところに恐ろしい名前の池があるのだろうか。

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グランドの横には大学が管理・所有している植物園があった。薬科大学ということで薬の原料となる植物が生育されている。ここは完全にフェンスで囲まれていたので、フェンスの隙間から写真を撮影した。

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よく見ると丸い鉄柵で囲まれた水たまりがある。池にしてはかなり小さいが、これが血洗池かと思い撮影し、業務完了ということで帰路に着いた。しかし残念なことにあとで他のサイトを調べるとなんとこれが血洗池というのは勘違いであった。

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実は血洗池はこの植物園と隣接する住宅との境に今は水たまりのような状態でひっそりと存在している。(下記参考サイトをご覧ください)http://www.cyber-world.jp.net/chiaraiike/

この血洗池の由来は源義経(牛若丸)と大きな関係があるようで、1177年、義経が平泉へ行く際に現在の山科区で美濃国の関原与一とその従者と出くわした際に、戦をしたという。義経はその際、敵を10人近くも殺害した。その際に刀が血でベットベトになったので、この池で刀を洗ったことから血洗池と呼ばれるようになったらしい。

当時はちゃんと池があったものの現在は宅地開発などで、池というには小さすぎる水たまりのような形でかろうじて姿を残している。しかし残念ながら見に行くことはできなくなっている。もしかしたら大学の許可、あるいは住宅の住人の許可を得られれば見に行けるかもしれない。

さらに義経が刀を洗った際に座ったとされる牛若丸腰掛石も有名なようである。こちらは再度取材に行き次第公開しようと思う。

まああくまでも伝説なので真偽については分からないが、血洗池なんて名前は普通は思いつかないので何らかの出来事があったことは間違いなさそうだ。

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