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京都の東山区に面白い名前の神社があります。全国各地にある稲荷神社のひとつなんですが、なんと満足稲荷神社というそうです。なぜ満足?なのかわかりませんが、面白そうなので訪問してみました。
この日は地下鉄の東山駅で降りて現地を目指します。東山駅のすぐ傍には、前にも紹介したレトロな雰囲気漂う古川町商店街があります。
そこから北に歩いて15分ほどのところに満足稲荷神社があります。京都の市バスの停留所も神社前にあるので、交通アクセスはよさそうですね。季節は初秋とうこともあってやや暑さが残る中、歩を進めていきます。
途中、如何にも京都らしい旅館を発見したので一枚写真に収めました。この辺は岡崎というところなんですが、なかなか落ち着いていて散策するのにはちょうどよさそうです。
そうしてる間に満足稲荷神社に到着です。境内に入ると、本殿が待ち構えていました。
看板の文章を読むと、ここで秀吉が祈願したようです。そして祈願が叶って満足したから、社名を満足稲荷と命名されたということですね。また秀吉の朝鮮出兵の際に勝利祈願した神社としても知られています。商売繁盛、家内安全、厄除、開運、良縁、これはかなりご利益がありそうです。
境内をうろうろしていると、次に目に留まったのはもちの木と書かれた看板でした。これがご神木で樹齢はなんと4百年。
何というアーティスティックな木でしょうか。まるで人が両手を万歳しているかのようです。そして八岐大蛇のごとく真中から数多くの幹が上に向かって伸びているではありませんか。このような形をした木を見るのは始めてです。
次は岩神さんです。この岩をさすって、尚且つ頭をなでると頭がよくなり、痛いところをさすると治ると言われているそうです。ちなみに私はとにかく頭を撫でまくりましたね。
岩の周りにはしっかりとしめ縄が施されています。見た感じは普通の石にも見えなくはないですが、なんせすごい岩なのでしょう。
こちらにも我々を満足させてくれる神様たちが祭られています。看板に書かれているように、猿田彦大神➡交通安全の神様、天照大御神➡日本の神の始祖、大国主大神➡えんむすびの神さま、ということです。ですからここでお参りすればこれらの神様の御利益をお受けすることができます。これら三体の神様からも想像がつくようにこの神社は日本神話に関する神様が祭られています。
この満足稲荷神社の御祭神は日本神話のウカノミタマで、この人物は全国の稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社の御祭神でもあります。ウカノミタマは日本神話では穀物の神として扱われており、全国の稲荷神社で祀られてられています。現在では農業、商工業の神様としても祀られているようです。
境内の中は静かで厳かな雰囲気でした。ちなみにこの神社、地元の人からは「満足さん」と呼ばれているそうです。さん付けをするのは京都らしいですね。ここでお参りすれば、神社の名のとおり「満足」することができるかも知れません。
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