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猿沢池の七不思議とは



▋猿沢池とは
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近鉄奈良駅からほど近く、観光客で賑わう奈良公園には周囲360mほどの池があります。名前を猿沢池と言い、周囲の柳と興福寺の五重塔が湖に映る景色はとても美しく南都八景のひとつになっています。

▋猿沢池の七不思議
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この猿沢池には伝説があります。写真をふりかえる前にまずは猿沢池七不思議から紹介しておきます。

・澄まず
・濁らず
・出ず
・入らず
・蛙はわかず
・藻は生えず
・魚が七分に水三分

澄まず濁らずというのは水質がいつも一定であることを示しています。また、出ず入らずというのは猿沢池に流れ込む水、流れ出る水がないことです。蛙はわかず、藻は生えずというのもわかります。しかし魚が七分に水三分というのは一体どういうことなのでしょうか・・・。

▋猿沢池その他の伝説
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七不思議以外にも猿沢池にはいくつか伝説があります。wikipediaに載っていたので紹介しておきます。

・猿沢池のほとりにある采女神社(うねめじんじゃ)は、帝の寵愛が衰えたことを嘆き悲しんで入水した采女を慰めるために建てられたという。

・芥川龍之介の小説「龍」は、猿沢池から雲を呼び雨を降らせながら龍が天に昇ったという伝説を素材にしている。

・猿沢池の名前の由来は、インドのヴァイシャーリー国の猴池(びこういけ)から来たものと言われている。猴の字義としては、尾の短い種類のサルをさしている。

・奈良県大淀町には、興福寺の僧に恋をした娘おいのが身を投げたといわれる「おいの池」がある。伝説ではおいの池と猿沢池は地中でつながっており、身を投げたおいのの笠が猿沢池に浮かんでいたという。

・1959年に、七不思議に反して池の水が赤くなった時には、「この世の終わりだ」と騒がれたという。

▋現地の様子
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猿沢池は近鉄奈良駅から歩いて10分ほどの位置にあります。周辺には興福寺や東大寺など奈良を代表する観光地があります。

奈良駅を出て、まずは東向商店街を南方向に歩きます。この日は早朝からの撮影だったため、人の姿はほとんど見当たりません。もちろん昼間になると観光客で大いに賑わっていました。

商店街には飲食店をはじめ、多くの店があります。奈良といっても奈良駅周辺だけを見るとなかなかの都会です。

東向商店街を出ると、奈良公園につながる道に出ます。そして猿沢商店街と書かれた看板が見えてきました。早朝ということでシャッターが閉まっていましたが、調べてみると20件のお土産屋さんがあり、日中は修学旅行生などで賑わっているようです。

猿沢商店街を過ぎると、猿沢池が見えてきました。朝陽が反射して池が輝いていました。たしかに澄まず、濁らずといった水質です。

池の側には奈良名物の鹿がいました。朝になって山の方から降りてきたのでしょう。近づいても逃げないところを見ると、やはり人馴れしているよです。

池を東へ向かって歩くと和風の建物が。調べてみると衣掛茶屋というそうで、蕎麦、葛餅、わらび餅などを味わうことができます。

お茶屋さんの隣には、入水自殺して亡くなった采女の地蔵が置いてありました。供養のために設置された九重塔は天国の采女に向かって伸びているかのようです。

その横には采女が衣を掛けた「衣掛柳」があるのですが、写真に収めるのを忘れてしまいました。ここは反省点として次回に活かさねばなりません。

池に興福寺の姿が反射していました。この様子は猿沢池の名物にもなっています。夏場は夜間にライトアップが行われており、幻想的な雰囲気も味わうことができるそうです。

▋おわりに
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今回は猿沢池を紹介しました。猿沢池は奈良市の中心にも近いことから、観光地という面だけでなく市民の憩いの場として親しまれています。猿沢池は時が止まったかのような静かな空気が流れていました。澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、という部分は納得することができました。(厳密に調べたわけではありませんが。実際には排水口があるそうです。)しかし、魚が七分に水三分というのはとうとう分かりませんでした。ちょっぴりミステリアスな猿沢池。この池を訪れて謎解きをしてみても面白いかも知れません。



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