人間を化かす存在のと言われている狐。その一方で縁起のよい動物としても知られています。今回訪れた東山花灯路2017では19時と20時に東山の小道を巡回する狐の嫁入りの様子を見ることができます。実は私自身、昨年東山花灯路を訪れたんですが、この狐の嫁入りについて知りませんでした。なので今回はゲン担ぎの意味も込めて狐の嫁入りを見に行きました。
東山花灯路とは
京都の東山では毎年3月に花灯路が開催されます。京都の伝統工芸品である清水焼、京銘竹、北山杉が使用された行灯が小道の脇に置かれ、暗闇を照らします。東山花灯路は2003年から始まり、10日間の開催で毎年100万人を超える人々が行き交う人気イベントになっています。
東山花灯路2017の様子
この日、地下鉄東西線の東山駅から現地へと向かいました。神宮道に入るとまず左手に見えてきたのはあおくすの庭です。
入るといきなりピンク色にライトアップされた木が見えてきました。木のかたちは枝垂れ桜のように見えます。
そして周りには行灯の数々が設置されています。
もう少し神宮道を北へ進むと青蓮院があります。青蓮院内は青色にライトアップされています。(有料)
なかなか迫力ある石です。
小道には行灯が置いてあり、暗闇を優しい光で照らします。
これを見ているだけで楽しむことができます。
もう少し進むと、知恩院山門が見えてきました。立派な三門は見事にライトアップされています。
円山公園につながる門をくぐっていきます。
円山公園にはたくさんの人がいました。昼間見ても美しい公園ですが、夜のライトアップも見事です。
行灯で照らされた木が池に反射して何とも言えないいい感じの雰囲気を醸し出していました。
小川には青竹の灯篭が設置されており、優しい光が辺りを包みます。
サクハナ花灯と呼ばれる行灯には、来場者の思いが書かれたサクラ型のシールが貼られています。
次にねねの道に行きます。
この日、小雨が降っていたので、行灯で反射した石畳がとてもきれいでした。
狐の嫁入り
冒頭でも紹介しましたが、東山花灯路では狐の嫁入りの姿を見ることができます。ところで狐の嫁入りとは一体何なのでしょうか。狐の嫁入りという場合は以下の3種類のものを指します。
怪火としての狐の嫁入り
天候に関する狐の嫁入り
伝説としての狐の嫁入り
これらのうち東山花灯路で見られる狐の嫁入りは伝説としての狐の嫁入りです。
前述までのように嫁入りを思わせる自然現象だけではなく、江戸時代の古書や、地方によっては伝説上にも、実際に嫁入りが見られたという話がある。
寛永時代の随筆『今昔妖談集』には江戸の本所竹町[32]、文政時代の草紙『江戸塵拾』には同じく江戸の八丁堀[24][33]、寛政時代の怪談集『怪談老の杖』には上州(現・群馬県)神田村で[33]、それぞれ奇妙な嫁入り行列が目撃され、それが実はキツネだったという話がある。
この様子を再現したのが今回の狐の嫁入り巡行というわけです。
今回は動画を撮影してきたので、こちらをご覧ください。
おわりに
狐の嫁入りは縁起がよいそうで、人力車の後をぞろぞろと付いていく人々の姿が印象的でした。私も実際にこの目で見てきたので、これからの人生は明るいものになるかも知れません・・・・。
花灯路では行灯の他に、生け花や芸大生のアート作品も展示されていました。料亭などの建物も美しく、ついつい撮影しすぎてしまいまったので、最後に今回撮影した写真をまとめて紹介しておきます。
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