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この日、光華寮の廃墟を見たあと、五山の送り火の右大文が灯される大文字山へ向かうことにした。
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今出川通りを東方向へ向かっていく。なかなか風情のあるところで、古くからの商店が建ち並んでいる。
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今出川通りの終点は、鹿ヶ谷通り、哲学の道、銀閣寺の参道、この3つの分岐点となっている。
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大文字山へのハイキングコースは銀閣寺(慈照寺)の北となりにあり、まずはそこへ向かうため銀閣寺の参道を通っていく。
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参道には観光客向けのお土産屋さんが多く立ち並んでいる。
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銀閣寺の参道を左に入ると、急に人通りが少なくなった。これはこれで落ち着いてて良い雰囲気である。
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そのまま山の方へと進んでいく。
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山間には朝鮮学校があった。近づいてみたが、逆光でしっかりと映っていない。
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近くには神社がある。行者の森と書かれた石。
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ハイキングコースは国有林となっている。
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山道を登っていく。車が通れるくらいの広さはあり、比較的上りやすい。
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途中には滝が。コップが置いてあったので飲んでみた。
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そしてなぜか滝の横にはメガネが落ちていた。顔を洗ったあと、置きっぱなしにしてあったのだろう。
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大文字山(※3)➡と書かれた場所で右方向に向かっていく。
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平日の夕方であったため、人通りはまばら。
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ただ、ハイキングコースとしては有名らしく、外国人観光客が登っていく姿も見られた。
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光の差し込む角度が低くなり、少しづつ日が傾いていっていることがわかった。
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もう30分近く歩いただろうか。少し疲れがたまってきた。
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ススキが夕日に照らされてとても綺麗。
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途中、千人塚(※2)と書かれた石碑を確認してさらに山を登っていく。
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一体何段続いているのだろうか・・・。疲れが出てきた中、ラストにとても長い階段が待ち受けていた。
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もう少しで階段を登りきることができる。あと少しで到着できそう、その証拠に傾いた夕日の光が差し込んでいる。
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登りきると、素晴らしい絶景が眼下に広がっていた。登ってきた甲斐があった。
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北は鞍馬の山々、西は丹波山地、南は大阪方面まで見渡すことができた。
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京都盆地を一望することができる (※3)
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撮影地点は、ちょうど大の字の横棒の部分。
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下を見ると、五山の送り火の火床がある。
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8月の送り火の日には、1つ1つの火床が点火され、大の文字が作られる。
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以上が大文字山のハイキングであった。この後、夕陽が沈むのを見届けてから、薄暗い森を下山した。
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※1 大文字山 標高465.4メートル(火床は標高約300mの地点) 如意ケ嶽(標高472メートル)の支峰
※2 千人塚
その後、地元民がこの地に埋葬し建てた碑が、この千人塚と謂われています。
※3京都市内が一望できる



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