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宝塚にひっそり存在する丁字ヶ滝隧道を訪れた


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1月1日、わたしは大阪天満宮で初詣を済ませた後、終夜運転のJR宝塚線に乗って宝塚を訪れました。宝塚は一度も訪れたことがなかったので、街並みを見たいというのと、今回のお目当て丁字ヶ滝隧道に行くために、元旦から足を運んだ次第であります。

まだ夜明け前で、真っ暗な中、宝塚大劇場など宝塚の街を散策しました。日は明けていなかったものの、イメージ通りのお洒落感を味わうことができました。

宝塚を散策した後、丁字ヶ滝隧道を訪れることにしました。

JR宝塚駅からは南方向に、阪急の宝塚駅を通り過ぎて、さらに武庫川を渡っていきます。

元旦早々から隧道を訪れるのは、何か変な気もしますが、そういう場所に行かなければ落ち着かない性分なのかもしれません。

日は全く出ていませんが、街灯は明るくとても歩きやすかったのを覚えています。歩道も広く、とても散歩しやすい街です。

旅館や温泉もあったりして、そう言われてみれば温泉街の雰囲気も感じられます。

ベッドタウンや住宅街というイメージがあったのですが、色々観光名所も多くポテンシャルの高い街だと思いました。

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さて、駅から離れると、いよいよ辺りは暗闇に包まれていきます。

武庫川の南側は斜面になっており薄暗く街灯もポツリポツリとしかありません。斜面を少し上ると、住宅街があるのですが、そちらもこの時間帯は眠りについています。

足を進めていくと右側に大きな岩が見えてきました。後で調べてみたのですが、見返り岩というそうです。

見返り岩の反対側に、森へと続く小さな抜け道を発見です。ここから丁字ヶ滝隧道へ行くことができます。

森へと入っていきます。森の中からは小川の流れる音が聞こえてきます。川にかかる橋が見えてきました。

橋を渡ると、斜めに倒れかかっている木の向こうに小さなトンネルが見えてきました。

近づいてライトで照らしてみると、レンガ造りの隧道のようです。

中を覗くと、下には水がたまりがあり、奥は十数メートルほど続いているでしょうか。

で、なぜこんな所に隧道がという疑問が沸いてきます。ここからは引用にお任せします。
引用が少し長くなりますが、ご了承ください。

宝塚の廃隧道 丁字ヶ滝隧道 ②より引用させていただきます。

「・・・・・此は只納涼の為に特にしつらへたるものにして……」
まぁ、現代語訳するなら「これは、ただ単に納涼のために、造られたものです」
・・・・・え?・・・・・このレンガ隧道は単に、涼むために造ったのか?・・・・・・・・「・・・・・先きの千歳橋丁子瀧と共に壽樓主の私設にかゝるものなりと云ふ、……」
え~、現代語訳すると「先ほど言っていた千歳橋と丁字ヶ滝とともに、寿楼の主人の私有設備なんです」
・・・・・・え?・・・・千歳橋も丁字ヶ滝も、レンガ隧道も、個人の所有物なの?・・・・・・

どうも何か計画性があって作られたわけではなさそうです。

ちなみに隧道の名前の元である、「丁字ヶ滝」という滝がこの近くにあるらしいのですが、夜だったので発見することができませんでした。

最後に地図で場所を確認しておきましょう。赤枠を見てください。丁字ヶ滝隧道と途中で紹介した見返り岩があるのが確認できます。

宝塚駅からは10分ほどで到着します。興味のある方は行かれてみては如何でしょうか。

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