皆さんはこのCMをご存知でしょうか。
これはびわ湖温泉ホテル紅葉のCMです。ホテル紅葉とは温泉旅館で、1964年に開業し、2013まで営業していました。
1998年までは紅葉パラダイスという遊園地が併設されており、レジャーランドとしてもファミリー向けに大人気でした。
また演歌調が特徴的なCMは、関西だけでなく全国にも流れており、今でも名物CMとして多くの人に知られています。
そんなホテル紅葉ですが、老朽化によって改装費用が重んだこと、それに紅葉パラダイスの業績不振によって負債が膨らみ、2013年に閉館してしまいました。老朽化は仕方ないですが、遊園地の紅葉パラダイスが足を引っ張っていたとは無念ですね。
2013年の閉館後すぐに、ホテル紅葉は取り壊されてしまいました。廃墟好きからすれば、建物だけは残してほしかったという気もします。
取り壊しが行われた後、跡地に何ができるのだろうかと思っていたのですが、最近、テレビや駅の広告や、チラシなどで、大型マンションが建設されるという情報を目にしました。
そこで今回、現在ホテル紅葉の跡地はどのようになっているのか調べるため、現地に足を運んでみました。
場所は滋賀県大津市の茶が崎という場所で、湖西線の大津京駅から琵琶湖の方向へ徒歩5分ほどの距離にあります。
上の地図で赤い矢印をつけたところをご覧ください。ホテル紅葉は印をつけたマンションのすぐ北にありました。
大津京駅は京都駅から電車でわずか10分の場所にあり、大都市へのアクセスがとてもよい場所です。駅周辺にはタワーマンションを含むマンションが乱立しており、いかにもベッドタウンらしい街並みが見られます。
湖西線は高架になっており、駅前にはロータリーが整備されています。ちなみに2008年までは大津京駅ではなく西大津駅だったんですが、観光推進などの理由から大津京駅となりました。確かに都はあったものの、大津京(条坊制がある)があったか否かは歴史学者の間でも意見が割れているそうです。そんないい加減なネーミングが与えられた駅というわけです。
それでは、琵琶湖に向かって進んでいきましょう。駅前にそびえ立つタワーマンション沿いを進んでいきます。それにしても下から見上げると、すごい高さです。迫力がありますね。
マンションを抜けると、イオン西大津店が見えてきました。現在改装中で近日リニューアルオープンするようです。よく見ると、イオンの向こう側にクレーンがあります。位置的に考えると、そこがかつてホテル紅葉があった場所なので現在は工事中ということなんでしょうか。もう少し近づいてみましょう。
今度は国道161号線沿いに出てきました。琵琶湖側にはマンションがあります。琵琶湖沿いには壁のようにマンションが幾つか建っており、景色の良さを売りにして、スタイリッシュな名前が付けられています。しかし街全体で考えれば、沿岸にそびえ立つマンションのせいで、内陸からの景色はかえって損なわれています。
勿論、開発関係者が悪いのではなく、しっかりと高さ規制をかけてこなかった行政の都市計画に問題があるんですが。今回紅葉跡地に建設されるマンションブランド、プレサンスレジェンド琵琶湖の事務所もありました。
国道沿いには、いかにも郊外といった感じの没個性的なチェーン店が立ち並んでいます。郊外の国道沿いはどこもこんな感じで辟易してしまいます。
ホテル紅葉の跡地は工事中のようです。ホテル紅葉は宮殿のような、どちらかというとレトロ感溢れる建物でしたが、今度は近代的なマンションができることになります。
調べてみると、プレサンスレジェンド琵琶湖というマンションです。なんかカッコいいですね。地上15階立て、総戸数が486戸、とかなり大規模なマンションが誕生するということになります。来年の2月販売予定ということなので、興味のある方はこちらをご覧下さい。➡プレサンスレジェンド琵琶湖