科学と心霊
相反する言葉のように感じられるかもしれませんが、海外では科学を駆使して心霊調査を行うことは、何百年も前から行われてきました。
これまで、物理学、超心理学、さらには電磁波測定器や赤外線カメラなど最新機器の力を借りて、霊の目撃情報の絶えない場所でいくつもの調査が進めらてきました。
心霊というと、科学というよりもスピリチュアルというイメージの強い我が国ではあまり知られていないことかも知れません。
さて、今回紹介する動画は海外で行われてきた数ある心霊調査の中の一例です。舞台となったのはアメリカ東海岸にあるペンシルバニア州・フィラデルフィアにある東(イースタン)州立刑務所です。
Contents
重罪人を収容したイースタン州立刑務所とは?
イースタン州立刑務所は1829年代前半に設立され、1971年まで運営され続けていました。延べ7万5千人を収容してきたと記録されています。
受刑者は主に重犯罪者を収容していました。あの有名ギャング・アルカポネが収容されていたことでも知られています。
数々の罪人を扱ってきたイースタン州立刑務所では、幽霊の目撃情報が後を絶たないといい、全米でもダントツで目撃が多いのがここの刑務所です。
重大犯罪を犯してしまったという苦しみや怨念が、今もなおイースタン州立刑務所で渦巻いているというのでしょうか。
100人以上の幽霊を見た
影が房の間を動いた
大勢の声を聞いた
など、大量の心霊現象が報告されています。そしてあのアルカポネまでもが幽霊を見て悲鳴を上げてしまったというのです。
科学の力を駆使して心霊現象を解明
イースタン州立刑務所での調査の様子はYoutubeにアップロードされていました。テレビ番組だと思われます。 番組内では調査の手順が説明されています。
科学的な調査の方法
(第一ステップ)
3D画像を作って、刑務所内の空間を把握しておきます。測定器で怪奇現象を捉えたとき、その場所を正確に記録できるのがメリットです。
(第二ステップ)
次に心理学者と歴史家は建物の構造と受刑者の心理的な作用を探ります。明かりが僅かしか入らない独房では、受刑者の反省を促すとともに、心も破壊されていくのだと考えられるそうです。
第三ステップ
サーモグラフィのエキスパートによって、赤外線で謎を解き明かそうとします。サーモグラフィは温度が高いエリアは赤く、低いエリアは青く表示されます。
第四ステップ
ゴーストハンターが使用する電磁波測定器など様々な機器を用いて調査を行います。身の回りの物の多くには電磁波が含まれていますが、霊のエネルギーも電磁波測定器で計測しようとします。
目撃情報を科学的に考察
鍵の修理人が見た壁を通り抜ける幽霊とは?
刑務所のカギの修理人の目撃情報によると、刑務所の壁を幽霊が通り抜けたと言います。
物理学の常識では考えられないことです。学者によると石やコンクリートを通り抜ける存在であるとすれば、空気のような存在でないといけないと言います。
ただ、この世に存在するためには原子でなくてはいけません。しかし、原子の周りには電子が周っているため、壁を通り抜けることは不可能だと言います。
ただし、幽霊の正体がニュートリノで構成されているのであれば、話は別です。ニュートリノは電子が取り巻いていないため、壁などの物質を通り抜けることができます。そのため、幽霊粒子という呼ばれ方をされていることで知られています。
気になる調査結果は?
気になる調査結果はどうなったでしょうか?
調査の結果、音声記録に異常を読み取ります。午前3時過ぎに人が聞くことのできる限界点の音を拾いました。
さらに同時刻の同じ場所にて、サーモグラフィの映像でも温度が急激に下がっていることが確認されました。
幽霊の正体を捉えたのかと思いましたが、この異常の正体は雨でした。天窓から染み出した雨が屋根にあたって音を発し、周囲の気温も低下させていたのです。
結局、今回の調査では幽霊の正体を捉えることはできませんでした。しかし、こうした調査を行っていくうちに、今後は幽霊の正体が科学的に明らかになる可能性も否定できません。
調査方法に関しては客観性が保たれているため、科学的なアプローチを行う心霊調査としては、お手本のようなものとなるかも知れませんね。
今回の実験は科学のありとあらゆる面から心霊現象にアプローチしているだけあって、信頼できるものです。
ありとあらゆるというのは目撃者の心理的状態も含めてということです。今回の調査では心霊現象が目撃者の心理的な作用が大きくかかわっていることを、被験者の実験で明らかにしています。
今回はイースタン州立刑務所での心霊調査の様子を紹介しました。今後の心霊研究の発展に役立つのではないでしょうか。
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