本日はホテル祇園という廃墟を紹介する。場所は滋賀県大津市北部、ちょうど雄琴と坂本の間にある。国道161号線からは看板が見えるが、廃墟のある土地は入れないようにしっかりと封鎖されている。
というわけで国道と並行して走る山側の道から入っていく。下の写真の道路右側に例の廃墟がある。
道端には彼岸花が綺麗に咲いていた。気付けばもう9月も終わろうとしている。年々に月日が経過するのが早くなってる気がするが、やはり年齢のせいなのか。ちなみにここは琵琶湖と山がかなり接近していて、琵琶湖から山まで歩いて10分もかからない距離である。
よくみるとこの道の右側の林に小道がある。どうやらここから下に降りられるようだ。
草が生い茂っていて、注意しなければ気がつかないだろうが、ここを下へ降りていく。
森の間の小道を抜けると、空き地が見えてきた。どうやら現在は工場中のようでトラックや重機が置いてあった。そして下の方をよく見ると小屋がある。
パッと見たかんじでは牛小屋のようにも見えるが、これがホテル祇園である。
HOTEL祇園と書かれた古びた看板もある。この建物の向こう側には国道161号線が通っており、車から看板がよく見えるようになっている。
説明するまでもないかも知れないが、ホテル祇園とはラブホテルの廃墟である。自動車利用客をターゲットにしたものなので、モーテルと表現した方がいいかもしれない。それにしても安っぽい建物である。営業中のときはおそらく装飾がされてただろうが、廃墟となった今はごまかすことはできない。この写真を見たらこんなところで休憩したいと思う人はいないだろつ。
営業が終了してからは、正確にはわからないが、おそらく20年くらいは経過しているものと思われる。車庫の部分はかなり傷んでいる。
写真のようにそれぞれが個室になっていて、建物前方が車庫でその奥に部屋がある。現在は屋根が剥がれ落ちたりして中に入るのは危険な状態らしい。また、この場所は立ち入り禁止になっているので入ることは止めた方がよさそうである。
さて、ここにまつわる曰くを紹介しておこう。あくまで噂なので真偽のほどは分からない点には注意してほしい。
①この部屋の中に恐怖の扉があり、その部屋の中で心霊現象が多発する。
②この周辺の店舗では経営困難に陥り、すぐに経営者が変わる。
といった噂がある。
②の噂に関してはこの近くにかつてあった木の岡レークサイドホテルの例にあてはまりそうだ。木の岡レークサイドホテルは90年代前半に爆破解体され話題となった。このホテルは一時期心霊スポットの廃墟として名を馳せた「幽霊ビル」のことである。
これは個人的な感想なのだが、雄琴から坂本にかけては何か霊的なというか、なにか他とは違う空気が漂っている気がする。例えばかつて湖岸にあった幽霊ビルや、足洗川という曰く付きの川ある。さらに心霊とは関係ないが雄琴の風俗街もある。
さらに地形的にも山と琵琶湖が狭窄しており、独特の雰囲気を醸し出している。ここら辺はそのような妙なエネルギーを持った地なのかも知れない。
ホテル祇園はかつてマニアたちが部屋の中に入って肝試しや写真・動画撮影をしていたが、老朽化と建物付近で工事が行われているため、現在は入るのは止めておいた方がよいだろう。
実は私も去年部屋に入ったのだが、屋根が落ちてきそうな箇所があったのと、汚らしかったということで今回は止めておいた。
部屋の中についてはyoutubeを参考にさせていただく。
※廃墟見物には危険が伴います。特に建物内部に入ることはお勧めしません。
コメント
超絶面白い小屋ですね