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阪急京都線の東向日駅の近くになぜか自殺、事故が多発するという踏切がある。その踏切には人が亡くなるたびに、死者へ向けて献花がなされているという。そしてその踏切で亡くなった幽霊が現れるという噂がある。というわけで現場に向かうことにした。
この日は桂川駅に用事があったので、そこから現地へ歩いて向かった。途中工場を横目に見ながら進んでいく。
西陽が目に差し込んできた。いよいよこれから陽が沈もうとしている。
工場脇にはJR京都線の下を通る地下道がある。ここを通り抜けてJR線の西側へと辿り着く。
この辺りは再開発が行われた桂川駅周辺と違って、小さな住宅が密集している。
住宅街を抜けると商店街に出るらしい。秋も深まり木枯らしが吹き抜ける中、歩を進めていく。
向日町商店街にやってきた。夕方にも関わらず人は少ない。
商店街というわりにはやや寂しい。長岡天神近くの商店街なんかはもっと賑わっているのだが。
まずは東向日駅前の踏切に来た。するといきなり踏切の鳴る音が。
特急がものすごい音を立てて過ぎていく。JRの新快速にも負けないほどかなりスピードが出ているようだ。実は東向日駅は特急が停車する桂駅と長岡天神駅のちょうど中間地点にあるため、非常にスピードが出やすい場所となっているのである。
データイムで一時間6本の特急が通過していくので結構な頻度で通過列車が踏切を通り過ぎていく。踏切の危険性が近年では開かずの踏切問題や踏切事故の危険性から、高架にされる路線も数多く存在するが、京都府内の阪急線はまだそれがなされていない。
やや前置きが長くなったがいよいよ例の踏切へ向かう。東向日駅からはわずか50m~100mほどの場所にある。一体なぜこの場所で事故や自殺が多発するのだろうか。
名前は梅ノ木踏切という。見た感じはごく普通の踏切で、周囲を歩いていて特に危険を感じることはなかった。
今度は反対側に行ってみる。周囲は普通の住宅街である。道路は地元住民が使う生活道路で、車の通り、人通りはあまり多くない。
再び阪急電車のマロンカラーの車両がけたたましい音をあげて通り過ぎていく。これだけスピードが出てたら、飛び込めば間違いなく即死だろう。
そして踏切をよく見ると、男の子のものと思われる靴、そして花が供えられている。おそらくここで亡くなった人に向けたものだろう。まさか男の子が自殺はしないだろうから、事故で亡くなったのだろうか。
私自身心霊スポットと言われる場所は、このサイトでも記事にしているようによく訪れるのだが、今回のように実際に亡くなった人の存在を実感するということはなかった。それだけに衝撃を受けた。
ここに幽霊が居るかは霊感の強い人にしか分からないだろうが、亡くなった人がいるというのは事実である。もしかしたら死者のネガティブな感情が人を死へといざなうのかもしれない。最後に合掌してその場合を去った。
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