堅田落雁で知られる満月寺・浮御堂を訪れた



堅田落雁が見える風景

滋賀県には近江八景と呼ばれる風景があります。これらは宋時代に成立した中国の「瀟湘八景図」になぞらえて、滋賀の南部を中心に作られたものです。

そのうち浮御堂では夕暮れに雁という鳥が舞い降りることから堅田落雁として知られています。

石山秋月 [いしやま の しゅうげつ] = 石山寺(大津市)
勢多(瀬田)夕照 [せた の せきしょう] = 瀬田の唐橋(大津市)
粟津晴嵐 [あわづ の せいらん] = 粟津原(大津市)
矢橋帰帆 [やばせ の きはん] = 矢橋(草津市)
三井晩鐘 [みい の ばんしょう] = 三井寺(園城寺)(大津市)
唐崎夜雨 [からさき の やう] = 唐崎神社(大津市)
堅田落雁 [かたた の らくがん] = 浮御堂(大津市)
比良暮雪 [ひら の ぼせつ] = 比良山系

満月時浮御堂

12月も下旬、すっかり冬の空気に包まれた中、満月寺浮御堂を訪れました。浮御堂の名前はよく聞いていたので、一度行ってみたいと思い、足を運ぶことにしました。記事の作成が2か月後ということで遅れてしまいましたが、今回紹介してみようと思います。

古い街並が広がる堅田地区を湖岸沿いに移動すると、浮御堂が見えてきました。

浮御堂という名前はよく聞いていたのですが、満月寺という名前を聞くのははじめてのことでした。

何でも満月寺というのは京都の大徳寺に属する臨済宗のお寺でだそうです。満月時は浮御堂のほか、いくつかのお堂があります。

拝観料を払って入場してみました。けっこう大きな境内です。これまで外からしか見たことがなかったので、中に広い場所があるとは驚きでした。

まっすぐ湖側を見ると琵琶湖に浮かんでいるようなお堂が見えます。これが浮御堂、なるほど確かに湖にお堂が浮いているよう見に見えます。

お堂へ続く橋の横には大きな松がありました。

橋を渡ってお堂へと近づいていきます。浮御堂から見える落雁は有名ですが、浮御堂の屋根も鳥の翼に見えます。

浮御堂にはお堂を取り囲むように廊下があり、靴を脱いで堂内を一周することができます。

湖を眺めていると、船に乗っているかのような気分になります。この日は快晴で琵琶湖はとてもきれいな色をしていました。

橋の真裏にはお賽銭があり、お堂の中には千体仏と呼ばれる数多くの仏像が眠っています。
(※仏像を撮影するのはいかがなものかと思い、今回は載せていませんが)

お堂からは湖岸沿いにある堅田の古い街並みを見ることができます。

堅田は中世に水運の拠点として栄え、近年では京阪神のベットタウンとして発展しました。
浮御堂がある琵琶湖側では古くからの住宅が残っており、昔懐かしい街並みが広がっています。

再び橋を渡って、帰宅することにしました。

が、もう少し景色を楽しもうと境内に座って琵琶湖と浮御堂を眺めていました。なかなか落ち着きます。

後から知ったのですが、ここ浮御堂は詩人など多くの文化人に愛された地であるとのことです。

「浮御堂」のある満月寺の境内には俳人たちの句碑が5つもあります。

見逃してしまった・・。ということで、松尾芭蕉が読んだ2句を紹介しておきます。

「鎖あけて月さし入れよ浮み堂」
「比良三上雪さしわたせ鷺の橋」

いずれも浮御堂に関することをよんだ俳句です。
そのほか、高浜虚子や高桑蘭更、阿波野青畝の句碑もあるということです。

拝観料300円でほっこりできる浮御堂はお勧めのスポットです。

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