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藁人形とはその名の通り、藁を束ねたり編んだりして作る人形のことです。
さて、藁人形と聞くと、丑の刻参りをイメージされる方が多いのではないかと思います。丑の刻参りでは藁人形を呪いたい人の身代わりに見立てて、丑三つ時に釘を打ち付けることで呪の効果を発揮する人形です。
今日まで伝わっている一般的な方法は、藁人形を釘で打ち付け、呪いたい人にダメージを与えるということです。丑の刻参りはれっきとした呪術であり、未開の時代から行われている呪術と原則変わりありません。まずは丑の刻参りが古来から行われる呪術的な意味を持つことを説明していきます。
類感呪術と感染呪術
金枝篇という研究書物があります。これはイギリスの文化人類学者ジェームス・フレイザーがまとめたものですが、未開の社会の神話、呪術、信仰について書かれています。その中でフレイザーは、「呪術とは類感呪術と感染呪術に分けることができる」としています。
これらのこと関連付けて、日本を代表する呪術・丑の刻参りを考えてみましょう。丑の刻参りでは、藁人形が呪いたい人に見立てられ、釘を打たれることになります。類感呪術は類似したもの同士は互いに影響しあうという発想に基づいているため、藁人形=呪いたい相手となり、藁人形に危害を加えれば、呪いたい相手にもダメージを与えることができるというわけです。
また、丑の刻参りでは古来から呪いたい相手の髪の毛を人形に入れることがあります。これは感染呪術と関係しています。相手に接触していたものに危害を加えると、その相手自体にも危害を加えることができるという論理に基づいています。現代では写真を藁人形と一緒に釘で打ち付けると、呪術の効果が現わされやすくなると言われていますが、これも類感呪術や感染呪術を現代風に応用したものとと言えるでしょう。
丑の刻参りの方法
それでは丑の刻参りは実際にどのように行われているのでしょうか。一般的な方法を見ていきましょう。まず呪術を行う時刻は名前の通り丑の刻(午前1時~午前3時)です。この時間帯に神社へ行き、神社の木に藁人形を釘で打ち付けます。先ほど説明したように、髪の毛や写真などを一緒に打ち付けると、類感呪術に加えて感染呪術の効果が発揮されやすくなります。細かい作法については、白装束を着るとか、ろうそくを持っていくとか、何日連続で続けなければならないなど様々な言い伝えや伝説がありますが、丑の刻に藁人形を釘で打ち付けるという基本作法は共通しています。
さて、古来から人は多くの呪術を操ってきたわけですが、丑の刻参りのルーツは平安時代まで遡ることができます。平安時代に普及していた陰陽道では、丑の刻は人が鬼に変化する時間帯と言われ、多くの人が丑の刻参りをしていたといいます。これは平家物語の橋姫伝説にも記されており、宇治に住む橋姫は男に捨てられ、その恨みを晴らすために京都の貴船神社にて丑の刻参りをしていたとされています。貴船神社での丑の刻参りの記録は他にもあり、貴船神社は丑の刻参りのメッカとしても有名です。
ここまで丑の刻参りについて説明してきましたが、当然のことながら安易に丑の刻参りを行うのはお勧めすることはできません。因果応報という言葉があるように、悪いことをした人には必ず天罰が下されると言われています。その理屈から言えば、呪いをかけたい人物は、呪をかけようとする者に何らかの悪さをした人だろうから、そのうち罰が下るはずです。しかし、それでも何としても自分の手で罰を食らわせたいという気持ちがあれば、自己責任で行っていただくことになります。
藁人形①丑の刻参り用
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丑の刻参り以外での使用法・魔除けや厄除けとして
このように、一般的な藁人形のイメージは丑の刻参りで使用されるものというイメージが強いわけですが、実は他の使用法もあります。
例えば平安時代に疫病が流行したとき、病魔を駆逐するために道端に藁人形が立てられていたという記録があります。さらに田畑の害虫を守るために藁人形を掲げて道を歩く習慣もあったと言われています。このように実は藁人形には魔除けや厄除けの効果を期待することができるという一面があります。
これは藁人形が神様の依り代と機能することを期待されたからにほかなりません。藁人形に限ったことではありませんが、人形には神や魂が宿りやすいと言われており、厄除けや魔除けとしても使うことができるのです。
藁人形②厄除け・魔除け用
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丑の刻参り以外での使用法・恋愛成就祈願として
藁人形には丑の刻参りという呪術や魔除け・厄除け以外の使い方があります。類感呪術を思い出してください。類感呪術を応用した丑の刻参りは、呪いたい相手を藁人形に見立てて、釘を打ち付けることで、相手にダメージを与えることができるというものでした。しかし呪いとは必ずしも悪いことばかりに使うものではありません。いわゆる白魔術のような使用法ができるのです。
その原則に基づいた使い方として、2人の良縁を願う恋愛祈願があります。恋愛祈願についても、藁人形を人間に見立てることで類感呪術を発揮させます。具体的な方法としては、2体の藁人形を紐で結び付けて恋愛成就の祈願をします。もしも相手の写真や髪の毛などがあれば、それを藁に入れれば尚よいでしょう。2体の藁人形が用意出来たら、紐で巻き付けていきます。そのとき2人が結ばれるイメージを持ちながら行うと、なお一層効果が期待できます。
藁人形③厄除け・魔除け用
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なお、西の禁書目録では、この度ネットショップをオープンすることになりました。呪術や魔術などに関するグッズや書物を取り扱っていこうと思います。それに関連する記事は、カテゴリー「西の禁書目録ミステリーショップ」で執筆いたしますので、そちらも宜しくお願い致します。とりあえず第一弾は藁人形ということで、秋田の農家から藁を仕入れてハンドメイドで作成しております。藁人形①は「丑の刻参り用」ですので、もしも必要であればご購入ください。一方、藁人形②は部屋に飾るなどして使用することができます。
※このような呪術は実際に行われてきたことは確かですが、呪術は科学的根拠に基づくものではありませんのでご了承ください。
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