1200年の歴史を持つ古都京都にもいわゆる「ハイソな地域」は存在する。
その地域とは地下鉄烏丸線・北山駅周辺である。住所では北区上賀茂、左京区下鴨にあたる。
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Contents
明治・大正時代に農村地帯から文化地区へ
なぜ北山駅周辺が高級住宅街となったのか、まずは歴史を振り返ってみよう。
農村から文化村、高級住宅地へ
農村が広がっていた下鴨エリアですが、明治時代末期ごろから京都市の人口が急速に増加してきたこともあり、中心部から多くの人々が移住してくるようになりました。とくに「京都帝国大学(現・京都大学)」や「第三高等学校(現・京都大学、岡山大学医学部の前身)」の教員、画家が多く移住し、やがて一帯は「下鴨文化村」と呼ばれるようになります。
こうして住宅地として発展を始めた下鴨エリアでは、急速な開発による環境悪化が懸念されるようになりました。そこで京都市では土地区画整理事業を行うことを決定。1925(大正14)年から、すでに市街化されていた「下鴨文化村」の北側で事業に着手することになりました。計画的なまちづくりにより誕生した新たな住宅地は、良好な環境と美しい街並みが評判を呼び、高級住宅地としての地位を確立していきます。
上記のURLより引用
それではいよいよ現地を訪れてみよう。北山駅で下車し、京都市北区を東西に横断する北山通りに出る。
この辺の北山通り沿いに飲食店や小売店があり、北山通りから南北へ入ると閑静な住宅街が広がっている
こちらは進々堂という製パン会社が運営するレストラン。お店の建物が歩道にせり出す形となっている。郊外のロードサイドによくみられるような、駐車場が道路に面していて街並みが凸凹になっているようなことはなく、景観に配慮されていることが分かる。
ロイヤルホストの建物も道路に面するように作られている。車による訪問、歩いての訪問、どちらにも優しく設計されている。
大通りには美しい街路樹
東西に延びる北山通りと、南北に延びる下鴨中通り、2つの大通りには立派な街路樹が植えられている。街路樹が植えられている光景はよく見られるが、新緑のグリーンがとても美しく何気にセンスがよい。
<<下鴨中通り>>
<<北山通り>>
ウィンドウショッピングもできるぞオシャレなお店
北山通りを歩いていて感じたのはお洒落なお店が多いこと。都心部ならともかく、住宅街でこれだけハイソなお店が多いということは地元民のニーズが相当ありそう。ONLY京都北山店ではガラス張りのウィンドウが印象的であった。
こちらは京都を中心に展開されるイノブンというインテリア・雑貨店。
こちらは100年の歴史を持つ洋食レストラン
<<グリルキャピタル東洋亭本店>>
コンサートホールも植物園もある文化的暮らし
ハイソな地域の特徴として、文化的施設があるということがあげられる。ここ北山駅周辺では
京都府立植物園、京都府立総合資料館、京都府立大学、京都コンサートホールがある。
<<京都コンサートホール>>
1839席の大ホールがある京都府下最大級のコンサートホール。
<<京都府立植物園>>
植物園外周にはボタニカルウィンドウがあり、北山通りを散策しながら植物を楽しむことができる。
ゆったりとした住宅街
せっかくなので、住宅街も歩いてみることにした。
北山駅から南東側へ行ってみる。住所は下鴨。けっこう区画の広いが多く、道路もゆったりしている。おそらく6mくらいはあるのではと思われる。延々と一軒家が続いている。
次に北山駅北側の上賀茂に行く。こちらは一戸建て住宅のほか、月極め駐車場が有ったり、畑があったり、集合住宅があったりと、歩いていると景色の変化が見られる。
歩いてみた感想は全体的にハイセンス。お店の外観も街並みもセンスがよく、住民が着ている服もお洒落。そして車はやたらと外車が多い。
こうした文化的な雰囲気が良質な人を引き付け、それに応じて街も良い状態を保ち進化し続ける。そうした好循環が起こっているのだろう。
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