かつて朝鮮学校に占用されていた勧進橋児童公園を訪れた

勧進橋児童公園は京都市南区にある都市公園です。実は数年前、この公園を巡ってトラブルがありました。

勧進橋児童公園は京都市が管理する児童公園ですが、隣接する京都朝鮮第一初等学校が50年以上にわたって公園を占用していたのです。公園内には、学校の朝礼台、サッカーゴール、それに放送のスピーカーなどを設置され、学校の運動場として使用していました。

勧進橋児童公園は、市民の児童公園と学校の運動場の併用という形で使用されていました。

このことについて、近年ヘイトスピーチで問題となった、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)が抗議を行いました。抗議の様子はyoutubeやニコニコ動画にもアップされ、児童公園の占用問題が広く知られることになったのです。動画中では在特会のメンバーが朝礼台を校門まで運んだり、学校職員と激しく言い争ったりと、かなり過激な抗議が繰り広げられていました。

2009年(平成21年)12月4日、「在日特権を許さない市民の会」や「チーム関西」などの行動する保守活動家による抗議活動が行われた(京都朝鮮学校公園占用抗議事件)。後日、抗議者は逮捕されたが、それと同時にこの問題が全国的に知られることになり、初級学校側も前校長が略式起訴されるなど、これまでのような公園使用が不可能になった。

その後、住民らによる抗議もあって、2011年には京都市から京都朝鮮第一初等学校に運動場としての使用を禁止する旨が伝えられました。

勧進橋児童公園はこのような事件、トラブルがあった公園なのです。この出来事は京都朝鮮学校公園占用抗議事件と呼ばれ、wikipediaなど多くのサイトに紹介されています。

この事件があったのが2009年のこと。その事件からすでに8年も経過したわけです。私自身、抗議活動の様子は動画で見たですが、今回実際に現地に行ってみようと思い、2017年2月19日、勧進橋児童公園を訪れてみました。

勧進橋児童公園の最寄りの駅は京都市営地下鉄の十条駅。この日は京都駅から徒歩で南方向に歩いていきます。

京都駅から南へ行くと東九条地区に入ります。東九条は在日韓国・朝鮮人が多く住むエリア。焼き肉やキムチを販売しているお店が多く見られます。


京都駅から20分ほど歩いたでしょうか。ようやく十条通りに出てきました。十条駅がある十条通りから南東に向かって少し歩いたところに公園はあります。

地図からもわかるように、ちょうど阪神高速の高架下に三角形の形をした勧進橋児童公園があります。

少し歩くと、オレンジ色のフェンスで囲まれた空き地が見えてきました。

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その向こうには勧進橋児童公園が見えています。ということは、どうやらここが京都朝鮮第一初等学校のあった場所のようです。

フェンスに貼ってある看板を見ると、109室の旅館が建設されると書いてあります。ここにも京都のホテル建設ラッシュの波が押し寄せています。

京都朝鮮第一初等学校は戦後に設立され、2011年の取り壊しまで半世紀ほどにわたって運営されていました。廃止後は、伏見区に新たにできた朝鮮初級学校に統合されました。取り壊された跡地を見ると、学校にしては狭い気もします。

確かに目の前に、公園があればグラウンドとして使いたくなる気も分かります。2009年の2月までは公園内にフェンスがあり、児童公園とグラウンドは凄み分けができていたんですが、阪神高速の高架が建設されたのをきかっけにフェンスが撤去され、公園とグラウンドがごちゃ混ぜのような状況になりました。

これに加えて在特会らの抗議もあって、住民たちの反感が高まりました。

安田浩一によれば、その後の協議の結果、2010年(平成22年)1月に初等学校が設置物を撤去するとの合意がなされていたというが、その時期を過ぎても朝鮮学校は公園を使用し続けており、地元の住人が2011年夏になって要望書を京都市に提出したことで、市から運動場としての使用を禁止されることになった

現在公園にはブランコやジャングルジムが設置され、市民の児童公園という本来の役割を果たしています。

勧進橋児童公園は鴨川沿いにあって、公園から土手を登るとても綺麗な景色が広がっていました。


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