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京都市右京区に有名な心霊トンネルがある。名前を清滝トンネルという。全長500メートルほどあり、一般道路にしては長いトンネルである。実はこのトンネルは戦前愛宕山鉄道が通っていたトンネルで、鉄道廃止後、車道として使用されている。その後、生活道路として使用されている。
この日は京都駅からバスで現地へ向かった。京都バスは京都駅前から清滝まで直通しており、しかもこの区間は均一運賃なので230円でたどり着くことができる。ただし本数が少なく、さらに一時間ほどかかるため、あまり便利とは言えない。
バスに揺られること一時間、清滝トンネルを通過しようやく清滝のバス停に到着である。ここまで来ると京都市内と言っても、景色は田舎の山間といったかんじがする。
トンネルに行く前に坂を下って清滝の集落に行くことにする。坂を下っていくと、赤色の欄干が見えてきた。橋の下には清滝川という清流が流れている。
また、橋の欄干にはホタルが描かれている。ここはホタルの名所として知られており、夏場は数多くのホタルが清流に集まってくるらしい。
川のせせらぎの音が綺麗であった。そして橋の赤色と周囲の緑色がよく合っている。
集落内は静寂に包まれて、落ち着いた雰囲気が感じられた。
橋を渡り、集落内を進んでいく。
これは小休憩所だろうか。かき氷などが売られていた。清滝は、高雄から落合にかけてのハイキングコースの中間地点となっていることから、ハイキング参加者の姿も見られた。
集落は小規模なもので数分歩けば端から端まで辿り着くことができる。再び赤い橋の方へ戻っていく。
赤い橋を渡り川辺に降りると清流からのマイナスイオンが感じられる。ちなみに上の写真の橋を渡って山道を進んでいくと、保津の方に行けるようで、落合という集落にたどり着けるようだ。
さて、散策はこのへんにしていよいよ目的地の清滝トンネルに向かう。来た道を引き返すのだが、帰りは当然登り坂になっててかなり辛かった。
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ようやくトンネル前に到着した。右側の道がトンネルに続いており、左側の道がトンネルの上を通る峠である。
清滝トンネルからも試峠からでも結局は同じところに着く。もちろん徒歩だと峠を超えるのは大変そうである。
いよいよトンネル内に入っていく。トンネルの中のオレンジ色の照明がわずかに見えてきた。
トンネルは車一台通るのがやっとで、信号によって車の進行方向が管理されている。実はこの道は人や自転車も通れるようになっている。看板には歩行者が白線の内側を通るように注意書きがされていた。
トンネルの中に入るとヒンヤリとした空気が漂っていた。トンネルは途中でカーブしており、500メートル先の出口は見ることができない。
トンネルに入ってると怖いという感じはあまりなかった。それよりも何か未知の世界に迷い込んだような感覚に陥った。
オレンジ色の照明によって幻想的な雰囲気が感じられた。果たして幽霊が出るのかはわからないが、この場所が心霊スポットとして名を馳せているというのは、この雰囲気からも分かるような気がする。
トンネルのカーブを曲がりきったところで、突然ゴーッという音が後方から聞こえてきた。どうやらバスが来たようで、白線の内側に待機しようかと思ったが、窪みのようなところがあったのでそこに隠れることにした。バスの音がけたたましくトンネル内に響き渡り、幽霊とは別の恐怖を感じることになってしまった。
このトンネルでは女性の霊が出るらしい。女性の声が聞こえたり、車を運転していると、ボンネットに霊が落ちてくるなんという噂もある。
トンネルの真ん中付近に来ると、シミや落書きが見られた。
ようやくトンネルの入り口に近づいてきたが、やはりトンネルで1人というのは大変心細く、早く外へ出たいという気持ちになった。
特に霊的な気配というのは感じなかったが、何やらゾクゾクする感じというか、なんともいえない感覚であった。
何もともあれトンネルを出ることができてひと安心である。外からトンネルを見ると、緑と中のオレンジのコントラストが綺麗である。
清滝トンネルは京都屈指の心霊スポットである。そしてその称号に相応しい雰囲気を醸し出していた。怖いという感じもしたが、それを上回るような幻想的な雰囲気であった。
なぜこの場所が心霊スポットになったかと言えば、こうした雰囲気が一番の要因なのではないだろうか。またこの辺は平安時代の三大風葬地、化野の近くでそうしたことも関係しているのかも知れない。
清滝トンネルは嵐山に近いことから、観光ついでに行ってみてはいかかでしょうか。
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