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妓楼の残骸【東岡遊郭跡】近鉄郡山駅から徒歩10分

大和西大寺駅で橿原線に乗り、電車に揺られること7分。近鉄郡山駅で下車した。

 

ここ大和郡山市には、2つの遊郭跡が存在する。

・東岡遊郭

・洞泉寺遊郭

今回、郡山を訪れた目的はこの2つの遊郭跡に行ってみることである。まずは東岡遊郭に向かうため、近鉄郡山駅から南東へ向かって歩いていくことにした。

この辺は私鉄の駅前らしく、昔ながらの商店が立ち並んでいる。このときは気付かなかったが、商店街の通りを1本北へ行くと、ロータリーがあったり大型のショッピングセンターがあったりと、今風の駅前の様子が感じられる。

駅から歩いて10分

東岡遊郭跡がある場所を見ておこう。駅から徒歩7分~10分ほどの場所にある。赤く囲ったエリアの辺りが東岡町。もちろんそのエリアすべてが遊郭跡というわけではないが、大体その辺りで遊郭の跡が見られた。

ちなみに、大和郡山市は金魚の一大産地として知られており、東岡遊郭跡のすぐ南にある池では養殖もされている。

とりあえず駅前の商店街から南へと行ってみることに。

郡山のインド・サンタナと書かれているが営業はしていない様子。

かつてインド料理店として営業していたらしい。地図にも記載がなかったので、すでにつぶれてしまったお店なのかと思いきや、検索をかけてみると別の場所に移転していたようだ。

地図 : インド家庭料理 サンタナ - 郡山/インド料理
インド家庭料理 サンタナ (郡山/インド料理)の地図です。

興味ある方は見ておいてください。JR郡山駅前にあるようで、この場所より立地的に良さそう。

近鉄郡山駅に沿って、南へ歩いていく。線路に沿うようにして、昔ながらの飲食店が立ち並ぶ光景を見ることができた。

かつて、東岡遊郭が賑わいを見せていた大正時代~戦後にかけては、郡山駅から東岡遊郭までたくさんの人が訪れていたという。

今では建物が古くなったせいもあり、少々さびれた雰囲気もあるが、駅前という立地の良さから続いているお店が多い。

幸運堂治療院と書かれた看板もあり、少しディープな感じも漂うのが大和郡山の街並みである。奈良は菖蒲池や学園前、それに生駒市内など大規模なニュータウンが開発されているエリアもあるが、こういう古くからの街並みは、奈良らしさを感じさせてくれる。

さらに進むと、いよいよ遊郭っぽい雰囲気が感じられるようになってきた。「感じられる」というのは経験というか、何か所も訪れていると分かるようになってくるものである。

細い路地、古い木造建築物、ところどころ存在する廃屋などがあれば、それはかつての遊郭街、あるいはそれに近づいてきている証拠である。

その勘は的中し、タバコ屋さんの向こう側に明らかに「それ」とわかる建物が見えた。

こういう場所に来るときは、いつも本当に存在しているのかと心配になるのだが、ネットの情報通りにお目当ての建物は存在している。

隣にはビニールがかけられていたので、のぞいてみるとガラス戸が破れた状態であった。

下にはがれきのようなものが散乱しており、今にも倒壊しそうな雰囲気さえある。

向かい側もいかにも、元遊郭と思われる建物が存在していた。

この路地は間違いなく遊郭跡である。航空写真を見ると、ここ一角は同じ形で同じ色の屋根となっている。

遊郭跡の路地を抜けて、南を見ると広い空き地が見えたので、さらに南へと進む。ここで東岡町から抜けることになる。

東岡町を抜けると、ため池群が見えてきた。ため池は農業用のものと金魚の養殖用のものがあるらしい。さすがは金魚の町。

道の両側に無数のため池が存在するが、どこが金魚の養殖用なのか農業用なのかよくわからない。

アオコだろうか、池の水は緑色に濁っている。

池からさきほど歩いてきた東岡町を見てみると、住宅街と池のエリアがくっきりと分けられているのがおもしろい。

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次に、ため池の東側に行ってみることにした。

こちらは『柳町』。郡山市を南北に細長く縦断する町の住所は『柳』。ほんのこの一画だけ住所が異なるのである。ちなみに『柳』はもともとの郡山の中心市街地である。

ここも柳でよさそうなものだが、この一角だけなぜか『柳町』。確かに少し違う空気感というか、他とは異なる独特の空気感が漂っていた。

 

なぜかこちらは平屋建てが多く、しかも少し殺風景な印象を受ける。その理由は住宅街の中に虫食いのように存在する空き地の存在だろう。

『柳町』を抜けると、再び遊郭街のある東岡町に戻ってきた。

こちらにも大きな空き地があり、いかにも家を取り壊した後といった感じの瓦礫が大量に置いてあった。そしてその空き地の向こう側には・・

3階建ての妓楼。板の剥がれ方、金属の錆び方から、これまで見たことのないインパクトを与えてくれる。

撮影しているところを見られたら誰かに怒られそうな恐怖感を振り払い、近づいて撮影してみる。もう一目見ただけでそのホラー感というか、上手く言い表せないが、自分が訪れた中では、最強にヤバい何かを感じてしまった。

別の角度からも一枚。こちらは金属なのかトタンなのか分からないが、錆びが剥き出しの状態になってしまっている。もう訳が分からない。

完全に廃墟と化してしまっているが、入口は塞がれており廃墟マニアの侵入を防ぐことに成功している。

ソファーくらい中に入れておけばよいのに、粗大ごみに出すのだろうか。意外と新しいものだ。

そして、驚いたことに、グループマップでこの場所を調べてみると、ちょうどこの廃墟とした妓楼の場所は「元遊郭」と表示されていた。

有名な遊郭だったのか、東岡の代表的な遊郭だったのかもしれない。しかし、それも今は昔。現在は名無しの遊郭廃墟として、解体の時を待つばかりである(もちろん残せることなら残してほしいが)。

東岡遊郭跡を見た後、次に向かうのは同じ郡山市内の洞泉寺遊郭。

柳商店街から現地へと歩いていく。

つづく。

 

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