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関西に郷土富士はどれだけある?小富士山をハイキング

近江富士など、○○富士や小富士山と呼ばれる「郷土富士」は日本にどれだけあるのだろうか?日本にはなんと400もの郷土富士が存在し、そのうち40が世界にもあるから驚きである。

関西の○○富士まとめ

日本や世界の○○富士をすべて紹介するのは一苦労なので、今回は関西地方の○○富士についてまとめてみた。

滋賀県

・近江富士・・・三上山(432m)-野洲市

滋賀県で有名な郷土富士と言えば、近江富士である。正式名称は「三上山」。松茸狩りができたり、UFOが現れるなんて噂もあったりと、地元では何かと存在感のある山である。

京都府

・丹後富士・・・高竜寺ヶ岳 (697 m) – 京丹後市、兵庫県豊岡市、建部山 (316 m) – 舞鶴市、由良ヶ岳 (640 m) – 宮津市、舞鶴市

・丹波富士・・・牛松山 (636 m) – 亀岡市、烏帽子山 (513 m) – 福知山市、兵庫県丹波市、砥石山 (536 m) – 船井郡京丹波町、弥仙山 (664 m) – 綾部市

・都富士・・・比叡山(848m)-京都市、滋賀県大津市

京都府は山地の多い丹波地域と丹後地域に富士の名称のつく山が多い。山城地域では都富士の呼称を持つ比叡山のみとなっている。しかし、「比叡山」のインパクトが強く、都富士はほとんど聞いたことがない。

大阪府

・天見富士・・・旗尾岳(548 m)- 河内長野市

・河内富士・・・交野山(341 m)- 交野市
・泉州小富士・・・小富士山(260 m)- 泉佐野市

大阪府は都市部が多いとあって、富士の名前が付けられる山はあまりない。摂津地域には存在せず、河内地域、泉州地域に多い。

兵庫県

・有馬富士(ありまふじ、374 m)- 三田市
・淡路富士(あわじふじ、先山、448 m)- 洲本市
・長富士(おさふじ、長山、227.6 m)- 加西市
・小富士山(麻生山、173 m)- 姫路市
・但馬富士(たじまふじ、三開山、202 m)- 豊岡市
・丹波富士・・・大箕山 (626 m) – 丹波市、白髪岳 (722 m) – 丹波篠山市、高城山 (459 m) – 丹波篠山市

・播磨富士(はりまふじ)・・・笠形山 (939.4 m) – 神崎郡神河町(市川町、多可郡多可町)、高御位山 (304 m) – 加古川市・高砂市、明神山 (667 m) – 姫路市、雌岡山 (250 m)・雄岡山 (241 m) – 神戸

・市妙見富士(みょうけんふじ、妙見山、693 m)- 多可郡多可町
・千種富士(やちくさふじ、飯盛山、197.9 m)- 神崎郡福崎町

5つの旧律令国から成る兵庫県は、近畿地方の府県でもっとも○○富士が多くなっている。淡路、但馬、丹波、播磨、摂津すべての地域に郷土富士が存在する。

奈良県

・朝倉富士(あさくらふじ、外鎌山、293 m)- 桜井市
・伊賀富士(いがふじ、倶留尊山、1,038 m)- 宇陀郡曽爾村、三重県津市
・都介野富士(つげのふじ、都介野岳、631.2 m)- 奈良市
・大和富士(やまとふじ、額井岳、813 m)- 宇陀市、奈良市

奈良県は富士のつく山の数は多くないが、伊賀富士や大和富士など、標高の高い○○富士があることが特徴である。

和歌山県

・紀州富士(きしゅうふじ、龍門山、756 m)- 紀の川市
・日高富士(ひだかふじ、真妻山、523 m)- 日高郡日高川町、印南町

和歌山県は山地面積が広いものの、○○富士の山は多くは無い。日高富士と紀州富士の2つだけである。

山の正式名称に富士が用いられている場合もある

ここまで紹介した山は、呼称や通称として富士の名前が付いていて、正式名称は別につけられているものばかりだ。一方で、山の正式名称に富士がつけられている場合もある。

それが兵庫県丹波市にある小富士山である。

正式名称は小富士山。呼称も小富士山(丹波富士と呼ばれることもある)。正真正銘の小富士山である。今回この山に登る機会があったので、写真をまとめてみた。

小富士山に登ってみた

小富士山は丹波地方の長閑な田舎にある。この辺は、緯度的に日本海と太平洋のちょうど間くらいにあるが、山は険しくなく、近くには日本一低い分水嶺などもあったりする。

この辺で有名な山と言えば、明智光秀と赤井直正が黒井城の戦いを繰り広げた黒井城址(猪ノ口山)が有名だが、そこから程近い場所に小富士山はある。

車で走っていると、小富士山が見えてきた。山の形で明らかにそこだとわかる。麓までは真っすぐな道が続いている。

麓にある小富士山神社からハイキングスタート。

こちらは小富士山神社の拝殿。木の感じが良い味を出している。

石燈篭。天然の石が使われているのは珍しいのではないか。

小富士山神社から麓を歩いていくと、丸太でできた橋が見えてきた。ここから山頂までハイキングコースが続いているらしい。

山道に入ると、けっこう急だった。標高200mちょっとの山だからといって侮れない。調べてみると、富士の名前がつく山は、山の形状的に登山コースが急なことが多いんだとか。

山頂まで上ると、小屋を発見。

この建物は行者堂といって、大正十一年に建てられたものだという。

この辺がちょうど山頂で標高は231m。木が生い茂っていて、山頂からは景色を見ることができなかった。

ここから別のルートで下山していくことにする。

今回のハイキングルート☟

ここからは麓の桃源寺というお寺を目指して下山していく。

展望台からの眺め

岩場でゴツゴツとした急な下り坂を降りていくと、「みはらし絶景かな 最上展望台」と書かれた看板と、その下に広がる長閑な町並みを見ることができる。

けっこうな崖をロープをつたいながら下っていく。

第二展望台。先ほどよりも少し違う角度から、少し低い位置から景色を見渡すことができる。

こちらは第一展望台。さらに低い位置からの眺め。

山頂から15分程度下ってきただろうか。ようやく麓の桃源寺に到着。

一隅を照らすでお馴染み天台宗のお寺である。

麓では長閑な田舎町の散策を楽しめるようになっている。

 

 

 

 

コメント

  1. ハリゔォテ より:

    御存知かもしれませんが、千葉県市川市本行徳1342−16には行徳富士って産廃の山が有ります

    • ウェスト より:

      行徳富士ですか、知りませんでした。産廃山と言えば、京都の岡田山へ一度行ってみたかったいと思っているのですが、行徳富士も興味深いです。情報ありがとうございます。

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