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国生み神話の「オノゴロ島」伝説の地・淡路島にある絵島とは

日本神話では、太古、イザナギとイザナミの二神が国産みを行い、そのとき最初に生まれた島のことは「オノゴロ島」と呼ばれます。

そんなオノゴロ島伝承の地は、全国に10か所ほど存在するのですが、何故かオノゴロ島伝承の地は淡路島周辺に多くあります。

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〇淡路島周辺にある伝承の地

沼島、おのころ神社、友ヶ島の沖ノ島、自凝島(おのころじま)神社、淡路市の絵島

このうち、淡路島北部の岩屋港近くにある絵島に行ってきたので、今回紹介します。絵島は地質学的に貴重な砂岩層が露出していることからも見た目は非常に美しく、平家物語や山家集で詠まれたことでも知られています。

また、絵島近くの洞窟には、イザナミとイザナギの最初の子、ヒルコノミコトを祀る岩樟神社があったりと、日本神話とも関係の深い場所でもあります。

絵島へは淡路ジェノバラインに乗って岩屋港へ行くルートが便利です。岩屋港を出ると、グラデーションのように見える地層が特徴的な島が現れます。

幻想的な見た目、島の上に小さな鳥居があることを確認できると、すぐに絵島であることが分かりました。

絵島には橋がかかっており、近くまで行くことができます。フェンスがあり、島内へはいけませんが、地質がとにかく綺麗な印象を受けます。

下の写真では、左奥に岩屋ポートビルとわずかに明石海峡大橋、さらに右奥には瀬戸内海、神戸の海岸が見えたりと、爽やかな景色を楽しむことができます。

せっかくなので、もう少しおのごろ島を説明しておきましょう。イザナギやイザナミは、国土や神々を次々と産んでいったわけですが、その舞台となったのが、おのごろ島だったというわけです。

同時にイザナギとイザナミが初めて産んだ島でもありました。

「天沼矛で渾沌とした地上を掻き混ぜる[注 1]。このとき、矛から滴り落ちたものが積もって淤能碁呂島(おのごろじま)となった[11]。」

オノゴロ島ができると、二神は降り立ち、ここで結婚を行います。その後、オノゴロ島にて神々の祖先や島を誕生させていきました。

いわばオノゴロ島がイザナギとイザナミの住処、本拠地であったとも言えるでしょう。

さて、果たして本当にここ絵島がオノゴロ島なのでしょうか。イザナギとイザナミ最初の子、ヒルコノミコトが祀られている神社が近くにあることも気になります。

歴史的な詩で詠まれたこと、2000万年前の地層が見れること、そして神々しさを感じられることから、もしかしたらここが本当のおのごろ島かも知れない・・。

 

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コメント

  1. 別格の語部ファン より:

    島根県安来市はイザナミ神の神陵がありますが、その日本海側の安来が接する海に中海と言うところがあります。お隣の鳥取県米子市もその中海に接するのですが、粟島という陸続きの小山があります。かつては粟島はその名の通り島であったことが推察され、そのような位置関係から考えますと安来市の十神山が八洲起源のオノゴロ島であったことが推察されます。古事記神話は前半は日本海側、後半は太平洋・瀬戸内側というザックリとした神話の構造があるとするならば、前半の話は神世といえども出雲あたりを舞台にしたと思われます。

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