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立木観音の石段800段がなかなかきつかった



今回は滋賀県大津市南部、山間にある立木観音というお寺を紹介します。厄除けのお寺として古くから信仰される由緒あるお寺ですが、ここが有名なのは800段あまり続く長い石段です。

平安前期、弘法大師空海が厄年42歳のとき、一本の立木に等身大の観音像を刻み建立した寺といわれ厄除け観音として広く信仰されています。急流のために瀬田川を渡れずにいた空海を、白い鹿が背に乗せて岩を跳んで渡ったといわれ、境内には鹿に乗った空海像があり、付近には「鹿跳橋」と呼ばれる橋がかかっています。境内までは800段余りの石段があり、中腹から瀬田川の景色が楽しめます。

立木観音があるのは南郷地区。この日は新快速停車駅でもあるJR石山駅から京阪バスで訪問しました。石山駅からは瀬田川沿いに7.4kmほど南下していきます。

立木観音前で下車すると、すぐに参道を見つけました。

「石段八百余段」という看板があります。ここから800段を上ってようやく境内に到着するとのことです。上り左ということは左側通行ですね。

さあ、上っていきましょう。階段というより石段はそれほど急なわけではなく、かといって緩やかなわけでもなくと言った感じです。

ひたすら上っていきます。石段脇には苔やシダ類が生えており、お寺らしい参道で情趣を感じます。ただ、数分上るとかなり息切れしてきました。

参道の石段は真っ直ぐ続くわけではなく、つづら折りのようになっており、曲がり角には灯篭、木製の掲示板、石碑などが設置されていました。こちらにはお地蔵さまがあり、お賽銭も供えられていました。

半分ほど上ってきたところには、石碑や掲示板には立木観音に関する短歌が書かれていました。

こちらは「鹿に負われて厄をのがれる」と書かれています。瀬田川を渡れずにいた空海を、白い鹿が背に乗せて岩を跳んで渡ったという伝説のことでしょう。

さて、ここまで15分近く歩いたでしょうか。もうすぐ境内に到着です。なかなかキツい。

ようやく立木観音の境内に到着です。森の中に趣があり、かつ立派な建物が出現します。

ここでおすすめなのは本堂上にある釣鐘です。煩悩や厄を払う鐘として心をこめてゆるやかに一人一撞きすることができます。

この後は本堂で参拝して、今度は800段の石段を下っていきます。上るのに夢中で気づかなかったのですが、下の方に手水所もあったんですね。

下るのはキツいというわけではありませんが、なぜか足の筋肉への負担はかなり大きいく、足が攣ったような変な感覚になってしまいました。

足を軽く負傷しながらも、石段からは瀬田川沿いの綺麗な新緑を望むことができ、大変満足です。

帰りも京阪バスを利用してJR石山駅を目指します。バス停も趣があります。

自家用車利用の人が多いようですが、軽いバス旅も良いものです。バスに揺られると、階段上り下りの疲れが取れていくようです。

また、立木観音以外にも長い階段を上ってみたいと思いました。これまで当サイトで訪問した場所では、嵯峨天皇陵の階段が長かった記憶があります。

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