京都の玄関口、京都駅の烏丸口から東へ進むと高倉通りに出ますが、その向こう側に鉄骨の建物が見えてきました。
これが、2023年開業予定、建設中の京都市立芸術大学です。京都市芸大移転というニュースはよく耳にしていましたが、同じ地に京都市立美術工芸高校(現在の京都市立銅駝美術工芸高等学校)も移転するということです。
工事中の看板にはポスターも貼ってあり、芸術系の名門学校らしく、スタイリッシュな印象の建物の完成図が掲載されていました。
京都市の計画図によると、崇仁地区全体がキャンパスや校舎になるわけでなく、現在の市営住宅は残しつつ、全体の2/5が京都市芸大のキャンパスや京都市立美術工芸高校の校舎となるようです。
数年前まで崇仁地区には、古い改良住宅も残っていましたが、それらはすべて取り壊され、今では比較的新しい改良住宅と工事中の校舎のみが見られる
骨組みを見ると、大学のキャンパスらしく、かなり大規模な建物が完成するようです。こちらは食堂などが入る建物です。
こちらは京都市芸大のメインとなるキャンパスで図書館や資料館、研究センターなどが入居する予定です。
こちらには広場がありますが、今日も人通りはありません。開校したら学生の姿で賑わいを見せるのでしょうか。
4、5年前に訪れたときは、赤コーンの近くに廃車やゴミが放置されていた記憶がありますが、今はキレイな状態です。
フェンスには、暴力団追放などの貼り紙がなされており、やはりそちら系の街なのか、というのを改めて思わされます。
不当要求防止責任者という貼り紙もあります。不当要求防止責任者とは、警察の講習を受け、暴力団の不当な要求による被害を防止するため、その対応方法を習得した者に与えられる称号です。
ということは、不当要求、つまり「組織の威力を示して飲食店などからみかじめ料、用心棒代の徴収等の資金獲得活動」が日常的に行われているというのでしょうか。
大学のキャンパスができれば、このような裏社会の行為は無くなり、浄化されていくのでしょうか。
京都市芸大の開校まで半年ほど。冬には工事の大部分が完了することでしょう。歴史的な事情もあり、好立地にありながらも京都の賑わいから取り残された崇仁地区ですが、今後どのような歴史を刻むのか注目したいところです。
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