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神社内にマンションが・・・。そんな神社が京都にあります。京都御苑に隣接する梨木神社です。なぜ神社内にマンションが建設されたのでしょうか。
▋梨木神社の場所
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まずは梨木神社がある場所を見ておきます。京都市上京区、京都御苑に隣接しており、鴨川も近く風光明媚な場所と言えます。
▋梨木神社とは
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梨木神社は旧三条邸に創建され、明治維新に貢献した三條實萬(さねつむ)・三條實美(さねとみ)父子を祭神とする神社です。境内には数多くの萩の木が植えてあり、秋には萩祭りが行われることで知られています。また、梨木神社爆破事件が起こった場所でもあります。
▋マンション建設の経緯
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2013年に梨木神社の境内にマンションの建設計画が明らかになりました。マンション建設によって、境内の土地を開発業者に貸出し、本殿の改修費用に充てることにしたのです。場所は京都市内で、マンション需要も高いことが予想されます。しかしこの計画は神社本庁に認められず、梨木神社は神社本庁を離脱してマンション建設に踏み切りました。
▋梨木神社の様子
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それではいつも通り、写真で見て行きましょう。
寺町通りを西に入ると大きな鳥居が目に入ってきました。鳥居は普段よく見るものですが、その向こうに低層のマンションがあります。何とも不思議な光景が見られました。
普通は鳥居があると、その向こう側に参道、あるいは境内があるものですがマンションがあるとは驚きです。ただ、マンションの色は落ち着いており、鳥居と微妙にマッチしているようにも見えなくありません。
さて、一体どこに神社の境内があるのでしょうか。鳥居の横に「梨木神社」と書かれた看板を発見です。
マンションと京都御苑の間の小道を進んで行きます。こうやって見ると、結構奥行きのある建物です。
小道を右に入ると石畳の細い道に入ります。右手にマンション、左手に再び鳥居が見えてきました。
これが梨木神社2つめの鳥居です。ここにも「梨木神社」と書かれています。陽があたって輝く文字が印象的でした。
鳥居をくぐるとようやく参道が見えてきました。地図からも確認できるのですが、最初見た鳥居と2つめの鳥居はマンションを挟んで直線で繋がっています。つまりマンション建設前には、この2つの鳥居の間に参道が通っていたということがわかります。
参道の周りには和風の建物が見られ、落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。
境内の様子です。平日ですが、観光客の姿も見られました。それなりに流行っているようです。また、梨木神社では以下のような祈祷が行われているようです。
御祈祷料は5,000円より承っております。
・初宮詣 ・厄除け ・合格祈願 ・交通安全(車祓)
・家内安全 ・病気平癒 ・七五三 ・心願成就
・その他諸祈願
▋おわりに
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今回は神社の中に鳥居があるという「梨木神社」について紹介しました。建設計画が発覚したときはテレビのニュースにも取り上げられるなど話題となりました。神社という神聖な場所にマンションが建設されるというのはバチあたりという意見も聞かれました。しかし、修復作業や後継者不足など神社の経営も大変なようで、土地のスペースを利用したマンション建設は、梨木神社の合理的な行動とも解釈できます。なかなか難しい問題です。みなさんはこの問題についてどのようにお考えでしょうか。
コメント
参道は神様が通る道なのでどうかというのはありますが・・・
維持費の問題から大原に移転した出世稲荷神社のような例もありますし、仕方ない面もあるのかなと思います。神社はお寺と違って定期収入(檀家)がないですからね。