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近年、インバウンドの増加に伴い、京都では盛んにホテルの建設が行われている。特に交通の便がよい京都駅周辺は建設ラッシュが起きている。
そんな賑わいを見せる京都駅から歩いて5分ほど。これまで崇仁地区は日に当たることなく、ひっそりと歴史を刻んできた。
このサイトでは何度か崇仁地区について触れてきたので、すでに知っている方もいるだろうが、崇仁地区は被差別部落に当たる地域である。
行政によって進められてきた同和対策事業の対象地区であり、現在では改善住宅と呼ばれる市営住宅が立ち並んでいる。
近年では崇仁新町という屋台村ができたりと、マスメディアにも取り上げられることが多くなった。さらにこの地区には京都市芸大が移転する計画もあり、今後の街づくりが期待される地域である。
さて、記事を作成するため崇仁地区を訪れたのは今回で3度目である。今回訪れた理由は、崇仁地区の中に建設中の建物を見つけたからである。※山科⇔京都間の電車を乗っていると北側に崇仁地区が見える
京都タワーからの写真である。クリーム色の市営住宅の向こう側に建設中の建物があるのが確認できる。
少し角度を変えると、空き地の手前にも工事中の場所を確認することができる。
もしかしたら、京都市芸大の移転工事が始まったのでは・・と思いここを訪れた次第である。
結論から言うとそれは勘違いで、新たな市営住宅の建設工事が始まっていたのだ。
崇仁地区に入ると、やたらと目立つのが空き地である。以前訪れたときは、こんなにたくさんの空き地はなかったのだが。
最近空き地になった土地は、街中でよく見かけるオレンジ色のフェンスで囲まれている。昔からの空き地は緑色のフェンスに囲まれているから、簡単に見分けがつく。
工事中の建物に近づいていく。
工事のフェンスには京都市芸大や崇仁地区に関する街づくりのマネジメントが表示されている。
完成イメージもあった。芸大ということで、音楽ホールもあったり、建物もシャレていたりと、文化・芸術の発信拠点に相応しい場所になる予定。
このポスターを見たとき、この建物が大学キャンパスの建物なのかと思ったのだが。工事の概要についてのポスターを見ると、市営住宅の工事現場であることが分かった。
さらにポスターを見ると、私立芸大の移転場所も詳細に表示されていた。塩小路通よりも南側、写真の赤枠にキャンパスができる。
高瀬川の両隣、赤枠に囲まれていない場所の一部が、工事現場であり、新たに市営住宅ができる場所である。現在赤枠内に住んでいる人たちは、新たな市営住宅に移り住むことができるというわけだ。
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すでに老朽化している建物も多く、市立芸大の建設と同時に取り壊されることになる。その辺はうまく循環しているといえるだろう。
下京区東部における街並みのポスター。柳原銀行記念館への案内もあるのが、来館経験のあるものとしてはうれしい。
これまで被差別部落として歩んできた崇仁に新たな歴史が刻まれることになる。
皮ジャンパーや靴屋、などいわゆる皮革産業のお店がある地域も、一部は大学の移転工事範囲内に入っている。古臭い雰囲気も多少は残してもらいたい。
塩小路通りに出ると、工事中の建物があるので、そちらへ向かうことにした。
せっかくなので途中、まだ訪れていなかった崇仁地区内の北西部を抜けていくことにした。
地区内にはわりと最近整備されたと思われる広場がある。
公園からは未だに昔からの住宅が残っていることが確認できる。
公園からは先ほど立ち寄った建設工事中の新しい市営住宅が見える。
次に公園を出て、古くからの住宅街を抜けていく。
にしても古い。そして空き地がかなり多い。
屋根が抜けてしまっているような、老朽化した建物も見られた。そしてこういう路地でよく見られる猫の姿も。
塩小路通りから北側には市営住宅が少ないことから、こうした空き地が多数発生している状況にある。
京都市芸大の移転先地区から外れているので、今後も空き地状態が続くのだろうか。
密集した住宅街を抜けると、河原町通りに出る。
河原町通りを越える。こちらも空き地が多い。
こちらも崇仁の市営住宅があり、その向こう側に、先ほど発見した建設中の建物がある。
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そして、その手前には、ポツンと一軒家がある。以前の様子を調べてみると、この家の周辺はすべて空き地であった。
このような祠もしっかりと守られている。新たな建物を建てるのにも、現存の一軒家や祠を大切に守らなければ・・呪いなんかもありますし
それはさておき、ここの建築物。住所から調べてみると、ファミリー向けの分譲マンションが建設されるということが分かった。
https://www.constnews.com/?p=8042
下京区にファミリー向け分譲マンションを計画/12月初めに着工/新都市企画
かつての被差別部落内に民間住宅が分譲されるということで、被差別部落と非被差別部落との区別は無くなりつつある。
また何か動きがあったら訪れようと思う。次回は芸大の建設工事が始まったときくらいかな・・。
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