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湖心局は撤去
かつて琵琶湖のUFOという異名を持っていた3つの湖心局は2006年度から観測が休止され、すべて撤去されました。
・北湖N局 今津沖、高島市
・北湖S局 南比良沖、大津市
・南湖局 唐崎沖、大津市
これらは琵琶湖総合開発事業の一環として、県が琵琶湖に設置した水質自動測定局のことです。3つの局は水温、透明度、水素イオン濃度(pH)、酸素、窒素、リンなどを測定してきました。
これら湖心局は、その独特の見た目から、琵琶湖に浮かぶUFOなどと呼ばれてきましたが、現存しないので、ネットで探してみることに。UFOにしては見た目が尖っていますが、確かにUFOソックリな見た目です。

びわ湖に着陸したUFOのようだ
かつて唐崎沖に存在した南湖局
https://mainichi.jp/articles/20190417/ddl/k25/070/535000c より
琵琶湖のUFO後継者は雄琴沖総合自動観測所
湖心局はすでに存在しませんが、大津市の雄琴沖に似たような形の施設が存在するので紹介します。以前から気になっていたので、調べてみると「雄琴沖総合自動観測所」という独立行政法人・水資源機構の観測所ということです。
「雄琴沖総合自動観測所」を見るため、大津市の琵琶湖西岸に流れ出す雄琴川の河口に歩いていきます。琵琶湖の湖上にボックスのようなものが僅かに見えてきました。
雄琴川の河口から500mほど離れているでしょうか。
写真を拡大してみましょう。少しぼやけていますが、白い小さな建物が黒い屋根で覆われていることが確認できます。その下には湖底に支えられている杭も見られます。

見た目はUFOだ
雄琴沖自動観測所の構造は以下の画像でチェックしてください。太陽光発電で稼働しており、避雷針も設定されています。
観測項目は以下の通りです。
毎正時を標準として1時間ごと、全窒素・全リンについては4時間ごとに測定しています。 | (1)水質(水深約2m) | (2)水理データ |
ちなみに、水資源機構が自動観測所は雄琴沖のものだけでなく、高島市の安曇川沖にもあります。こちらは水深が60mあるので、重りで固定されているということです。

UFOというより宇宙ステーションに見えるな
観測所のデータは、洪水時や渇水時における対策、環境対策などに役だてられるということです。今後も琵琶湖のUFOとして、重要データを観測してくれることでしょう。
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