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夜の貴船神社へ・丑の刻参りは本当に行われているのだろうか

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貴船は大原や鞍馬と並んで京都の奥座敷として人気のエリアで、毎年5月~9月に貴船川が奏でるせせらぎを聞きながら、川床で料理を食べる光景は貴船の名物として知られる。

そんな貴船を象徴するのが貴船神社。水神の高龗神を主祭神としている由緒ある神社である。ちなみに地名は「きぶね」としているが、神社名は「きふねじんじゃ」と読む。水の神様が祀られているため、濁らずに「きふね」と読むそうだ。

現在、貴船神社は縁結び神社やパワースポットとして、多くの観光客を引き付けているわけでが、実は(というか意外と有名かも知れない)丑の刻参りの聖地という面も併せ持っているのだ。

さて、今回はなぜ貴船神社が丑の刻参りの地として有名になったのか、そして実際に貴船神社に訪れ、藁人形だの釘だの打ち付けた穴だのがあるのか調査してみた。

貴船神社が丑の刻参りの聖地になった2つの訳

貴船神社は丑の刻参りで有名で、実際に夜中、境内の木に釘で藁人形を打ち付けている噂がある。丑の刻参りの聖地として知られるようになったわけは以下の2つである。

宇治の橋姫伝説

平家物語の中で、橋姫はあるとき一人の女性に嫉妬心を持ち、呪いをかけたいという願望を持つ。そこで、呪詛の神として知られる貴船神社の神に、自分を鬼にしてくれるように頼みこんだという。そのことがきっかけで貴船神社が呪詛の聖地として知られるようになったという説がある。

心願成就

古くから貴船神社には、貴船明神が降臨した「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に参詣すると、心願成就するという伝承があった。もともとは一般的な祈願や成就を目的としていたが、人々の間に言い伝えられるようになり、次第に呪詛の場として認識されるようになっていったという説である。

呪と貴船神社

これら2つの事柄が単独、あるいは合わさって、呪いの地として知られるようになったという。いずれにしても、呪いとか祈りとか、そういう力のある場所として認識されている。

ちなみに「呪」という言葉は、もともと悪い意味ばかりとして用いられていたわけではなく、呪術や呪い(まじない)といったように、良い意味でも悪い意味でも利用することができる。白魔術や黒魔術を含む魔術に近いかも知れない。

現在、貴船神社は縁結び神社としても知られており、まさに良い悪いを問わずに「呪術」をかけるための力が働くパワースポットなのである。

 

夕方~夜の貴船神社へ

今回は実際に貴船神社へと行ってみた。今回の目的は丑の刻参りが行われているのかどうかを確かめるためである。

京都市営地下鉄の国際会館駅を下車後、京都バスで貴船口へと向かう。時刻は5時過ぎだっただろうか。GW初日とはいえ、こんな時間帯から貴船神社へ向かう人はいないらしく、市原の住宅街を抜けた頃にはお客さんは誰もいなくなってしまった。

国際会館からバスに揺られること25分ほど、貴船口に到着。叡山電鉄鞍馬線の貴船口駅もあるが、国際会館からのアクセスはバスの方が安い。国際会館駅から叡山電鉄の岩倉駅まで歩くのも面倒だ。

貴船口から貴船神社までの距離は2㎞ほど。歩くと30分ほどかかるので、シャトルバスを利用することに。このときもバスには人が乗っていなかった。

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夜の貴船神社

貴船神社は3つの社殿がある。貴船口方面から山奥に向かって、本宮、中宮、奥宮である。

適当に本宮や中宮を観光していると、すぐに陽が沈んできた。

暗くなった中、奥宮へ向かう。

まずは神門を通っていく。ここから奥宮まで参道が続いている。

灯籠の明かりがついているものの、ライトが無いと足元が危ない。

奥宮に到着。まだ空は明るさが残っているが、山の木々に覆われて真っ暗闇。

手水舎にはしっかりと灯りがともされている。真っ暗な中、参拝する人はいるのだろうか。周辺には誰もいない。

こちらは連理の杉。これが御神木のようだ。

ここまで、参道や境内にある木、さらにはこの御神木の幹を見たが、丑の刻参りが行われた形跡は一切なかった

こちらが本殿。本殿の下には大きな龍穴が空いていて水が湧き出ているんだとか。

本殿の横には権地がある。権地とは、お社の建て替えなどをする時に神様を移す場所を指す。

こちらは鉄輪伝説の地であると表記されている看板。鉄輪伝説とは能の題目のことで、丑の刻参りを行った宇治の橋姫が登場する。

こちらの御神木も傷などはまったく無い。

さて、科学が発展したこの時代に、果たして丑の刻参りという非科学的な行為を行う人はいるのだろうか。

やはり丑の刻である午前1時から午前3時まで待つしかないのか・・・

しかし残念なことに、ここ貴船神社は20時で閉門してしまう。ということは貴船神社で丑の刻参りを行うということは不可能なのである。

厳密に言うと奥宮では、閉門していても境内に侵入することは可能である。

本宮では門以外から入ることは不可能。

本宮↓

中宮は入れそうだが、縁結び神社なので丑の刻参りを行おうとは考えないだろう。

中宮↓

となればやれるのは奥宮だけだろう。といっても防犯カメラがあったり、巡回する人がいるかも知れないので、現実的には難しそうだ。

今回は本宮、中宮、奥宮すべての地で丑の刻参りを行った形跡がないか調べて見たが、藁人形はもちろん、釘を打ち付けた形跡は全くなかった。

私は午前2時ごろまで奥宮に居る勇気はなかったが、興味のある人は行かれてみてはどうだろうか。

おそらく何も見つからないだろうが・・・。

 

 

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