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ほぼ廃神社・伏見区にある大岩神社を訪れた

大岩神社というちょっと風変わりな神社があるとの情報を頂き、今回実際に訪れてみた。まずは場所を確認しておこう。

大岩神社大岩山という山の頂上にある神社である。いくつかルートがあるのだが、山頂にある本殿以外にも山中に祠やら鳥居やらがあるということなので、大岩山の北側から続く山道を登っていくことにした。

藤森駅から山道までの道のり

まずは大岩神社へ続く山道の入り口へ向かっていく。山道の入口へは京阪電車の藤森駅やJR藤森駅から歩いて20分~30分ほどかかる。

JR藤森駅を出発。空気は冷たいが、晴れているので過ごしやすい天候だった。

駅前には京野菜の自販機が設置されている。藤森付近は基本的には住宅街だが、畑が多く野菜の生産が盛んに行われている。

この辺りは東寺町というらしい。住所は伏見区の深草である。

天理教があったのでパシャリ。ここは天理教山国大教会というらしい。しかし、どこでもありますね天理教って。

深草の範囲は墨染駅や伏見インクラインから伏見稲荷大社付近まで続き、どこも住宅街が広がっているが、こちらの高台方面には住宅街のほか、畑もあって少し長閑な雰囲気も感じられる。

しかし道幅は狭く、やはり京都市内だなあと感じながら、行き交う車に恐れをなしながら進んでいく。

しばらく住宅街を北へ進むと府道35号線に出る。この道は大岩街道と呼ばれ、伏見区と山科区をつないでいる。大岩街道を山科方面へと進んでいくと、深草こどもの家と書かれた緑の看板が見えてくる。

丁度スクールバスが止まっているところを右へ曲がれば、大岩神社の鳥居と石碑が見えてきた。

本殿まで続く薄暗い森

ここまでけっこう歩いたが、大岩神社の拝殿はここから山道を登っていかなければならない。

大岩神社についての概要が書かれていたのでポイントをまとめておいた。

 

・山頂付近の大岩・小岩をご神体の男神と女神とする

・古代の神祀りの名残ある神社

・江戸時代に古文書が焼失し、創建の詳細は不明

・日本画家堂本印象が寄進した石造彫刻の鳥居がある

・近年地域の人の尽力により大岩山展望やトレイルコースが設置された

 

大岩神社の石碑には上部に岩と書かれた印がある。何か宗教的な意味合いでもあるのだろうか。

入り口の鳥居をくぐると、深草こどもの家がある。ここは幼稚園型保育施設で、いわゆる認定こども園である。「生活」「感覚」「言語」「数」「コスミック(文化)」という5つの教育分野が特徴の「モンテッソーリ教育」が実践されているらしい。

さあ、ここから長い道のりとなりそうだ。少しずつ歩みを進めていくしかない。倒木ありの貼り紙がしてあり、少々不安を感じさせてくれる。

大岩神社があるのは大岩山といい、深草山の主峰である。徳川家康上洛の際、乗馬の飼草を賄ったことから御草山とも呼ばれるそうだ。

2つ目の鳥居が見えてきた。手前に大岩神社という石碑があり、鳥居がひとつ、いやよく見ると2つある。奥の鳥居は右側の柱のみが残っている

鳥居を抜けていくと、今度は池が見えてきた。昼間でも鬱蒼としており、少し気味の悪さを感じさせてくれる。心霊の噂もあるんだとか。

池を横切ってさらに進んでいくと、石の不思議な鳥居が見えてきた。ほかにもいくつかの鳥居がある。

これがさきほどの看板に書いていた彫刻の鳥居なのだろうか。そして鳥居の最頂部には、これまた説明書きのあったご神体・小岩大神大岩大神と書かれている。

にしても不思議な鳥居。古代の彫刻という表現がピッタリのデザインである。これが説明書きにあった堂本印象という画家が作成した鳥居である。

ここで堂本印象について調べて見たが、京都市北区に美術館があるそうだ。http://insho-domoto.com/index-j.html 奇抜なデザインの美術館で、鳥居がこのようなデザインなのも納得である。

堂本印象が生きていたのは明治時代から昭和中期にかけてなので、この鳥居はその間に制作されたことになるだろう。

神様なのか仏様なのか、鳥居には数多くの人物が描かれている。

遺跡のような鳥居の右奥には岩滝社と書かれた鳥居がある。拝殿の屋根がひしゃげてしまっているのが目に留まる。

そして近づいてみると、これまた印象的な光景が。少し分かりにくいが、塚と思われる石の前に倒木が覆いかぶさってしまっている。わずかにという文字が見えるのみであった。鳥居と同じ岩滝社と書かれていると思われる。

お塚の両脇には狐が置かれているが、狐にも倒木の枝がかかってしまっている。

<<右側の狐>>

<<左側の狐>>

また、岩滝社の左を見ると、写真では見づらいが、小さな鳥居の下に大岩大神と書かれた石が置かれている。ここでも主祭神が祀られているようだ。しかし、紙垂の形をしている石碑は初めてみた・・。

さらにその左横には祠があるのだが、かなり傾いていて倒壊しかかっている。

このように荒れてしまっている原因にひとつは台風の影響が考えられるが、それ以前から廃神社や荒れた神社といった噂があったらしいので、それだけが原因ではなさそうだ。

見上げると階段が続いている。まだまだ本殿までは距離がありそう

途中の道には稲荷神社がいくつもあった。しかし、このように鳥居が壊れてしまっているものも多く見られた。なぜこんな壊れ方をしたのだろうか・・。

山道の入り口にあったように、大岩神社自体は稲荷系の神社ではないが、途中の山道には稲荷信仰で見られるお塚が数多く見られた。

この光景は2㎞ほど離れた場所にある稲荷山でも見ることができる。伏見稲荷大社で有名な稲荷山にもこのようなお塚や小さな鳥居がたくさん見られるのだが、距離が近いということで何か関係がありそうだ。

さらに山道を登っていくと旧字体で白高権現と書かれた石碑を発見。権現とは、日本の神々を仏教の仏や菩薩が仮の姿で現れたと考える本地垂迹の思想によるものである。

遺跡っぽい鳥居があった場所までは緩やかな道のりだったが、その後けっこう急な山道を登ることとなり、息を切らしながら大岩山の山頂付近を目指す。

池の付近は入ったときは不気味さを感じていたが、この辺までくると普通の登山コースといった感じで、自然の中で良い空気を吸うことができる。

ここは京都市街地を取り囲む山々をぐるりと一周する京都トレイルコースの一部である。去年の台風で一時閉鎖されていたが、今は問題なくハイキングすることができる。

しかし、山の八合目まで来ただろうか。相変わらずたくさんの塚を眺めながら登っていく。

山頂付近まで到達。

左を見ると、林の向こう側に境内が見える。そして手前には鳥居があるが、またしても貫と呼ばれる部分が折れてしまっている。

いよいよ本殿へ到着である。

大岩神社本殿

しかし、いきなり鳥居が倒れているという洗礼?を受けることになった。

隣に置かれている狛犬も台から落ちたまま放置されている。何とか修復できないものだろうか。

しかし拝殿はというと、綺麗な状態で問題なく参拝することができる。

私の勝手な推測ですが

・神主などの管理者がいないか、いたとしても費用面の問題から修復できない

・正式な管理者がいない場合は地元の方々によって管理されている

ということが考えられるのではないでしょうか。

何か手掛かりは無いかと思い、さらに周辺をウロウロしてみることにした。

拝殿のすぐ横には休憩所があった。しかし、倒壊の危険があるということで、残念ながら中には入れなかった。

黒板には女の子が描かれ、その横には「大岩山の整備が完成した」と書かれている。山の入り口にあった説明書き「近年地域の人の尽力により大岩山展望やトレイルコースが設置された」という情報と一致する。

看板などが設置されているのを見ると、ここは社務所(跡)だと考えられる。

社務所の向かい側には途中で見たのと同じデザインの鳥居がある。

ここにも大岩大神小岩大神、大岩神社の2つのご神体の名前が刻まれている。

鳥居の反対側から境内を見るとこんな感じ。<<左側 拝殿>> <<右側 休憩所(社務所)>>

ここに鳥居があるということは、山頂方面から神社に入れることを意味している。

道の向こうにはもうひとつ鳥居があり、その向こうは大岩山の周りを走る車道へ続いることが確認できた。

最後に倒れている石灯籠や石柵を見て、大岩神社を後にした。

神聖な場所なので、できれば修復工事が進むとよいのだが・・。そればかりは費用のことがあるので難しいかも知れない。

さらに、もし正式な管理者がいないということであれば、寄付金が集まったとしても修復工事ができない。

大岩展望所とまとめ

最後に大岩展望所に行ってみた。

大岩神社からは歩いてすぐのところにある。

座る場所も用意されていてゆっくりと疲れを癒すことができる。京都盆地はもちろん、大阪平野まで見渡すことができる。

霞んでいるが伏見桃山城もしっかりと確認できた。

<<おわりに>>

ここへ来れば普通とは違う神社の光景を目の当たりにできます。
鳥居が壊れ、塚が倒れていたり、狛犬が落ちていたりと・・・

そんなミステリアスな空間が大岩神社には広がっていました。

最後になりますが、ここから2㎞ほど北にある稲荷山の南斜面に大岩大神があります。もしかしたら今回訪れた大岩神社と何か関係してるかもしれません。気になるところです。

 

大岩神社の存在を知ったのは、当サイト読者の方からの情報提供のお陰でして、提供してくださった方には感謝申し上げます。

また、当サイトでは皆様からの情報提供お待ちしております。

記事下にあるコメント欄、またはinfo@e-kansai.netまでご連絡くださいませ。

行けそうなら行きます。

 

 

 

 

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