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広島城の二ノ丸にある被爆樹木「マルバヤナギとユーカリ」

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一九四五年、8月6日8時15分、アメリカ軍によって広島市に原子爆弾が投下された。爆心地の広島市細工町周辺では閃光と衝撃波が走り、一瞬のうちに人や建物を破壊した。放射能の原爆投下から1か月、広島市の人口35万人のうち、10万を超える人たちがこの世を去った。一瞬にして人の身体、人の精神をボロボロにしたのだ

原子爆弾は広島の街を壊滅状態に追い込んだが、このとき人や建物はもちろん、植物までも大きな被害を受けた。実は、被爆しながらも、何とか生き存えられている木がある。それを今年の3月に撮影してきたものを今回紹介しようと思う。原爆ドームと合わせてご覧いただきたい。

原爆ドーム


この原爆による被害の象徴として認知されているのが、当時、広島県産業奨励館という名前だった建物である。今では「原爆ドーム」としてユネスコの世界遺産に登録され、世界中の人々に核兵器の悲惨さを示す悲劇の象徴として知られている。

上の写真は平和記念公園から原爆ドームを撮影したものである。元安川には原爆ドームや周囲の街灯が反射して、とても綺麗な情景を見ることができる。元安川では原爆投下時、熱線や放射線を浴びた人たちが水を求めてやってきた。そしてこの川で最期を迎えた人も多かったそうだ。そのため毎年8月6日には犠牲者を弔う灯篭流しが行われるという。

原爆ドームを訪れたのは、いろいろと都合があって深夜になった。深夜の原爆ドームや平和記念公園周辺は、ときおり地元の人の姿が見られたものの、シーンと静まり返っていた。

被爆樹木

被爆樹木があるのは、広島城の二ノ丸。地図で赤く囲った場所がそれにあたる。ちなみに黒く囲った場所は原爆ドームである。

原爆ドームから歩くこと、15分ほど、広島城の城壁が見えてきた。城内に入ると、まずは二ノ丸に到着する。二ノ丸には2つの被爆樹木がある。

ひとつはマルバヤナギ。真ん中の太い幹から細い枝が、いくつもの方向に出ている。ぱっと見は普通の樹木に見える。

今回被爆樹木について調べていると、広島市のHPに被爆樹木リストが載っているのを見つけたので引用しておく。

爆心地からの距離:740m 所在地:広島市中区基町21 (広島城二の丸跡) 

広島城二の丸跡には、爆心地から740mで被爆したマルバヤナギがあります。
この木は、被爆による傷が原因で幹が空洞になっていますが、樹勢回復措置の結果、元気になりつつあります。                     
被爆樹木の中で、生き残っているマルバヤナギはこの木だけです。

マルバヤナギのすぐ近くには同じく被爆樹木のユーカリがある。

爆心地からの距離:740m 所在地:広島市中区基町21 (広島城二の丸跡) 

広島城二の丸跡には、爆心地から740mで被爆したユーカリがあります。
この木は、中沢啓治さんの漫画「ユーカリの木の下で」の題材になりました。
被爆して黒こげになった被爆直後の写真が残されています。
その後1971年の台風により、幹の途中で折れてしまいましたが、再び芽を吹き成長を続けています。                                     
被爆樹木の中で、生き残っているユーカリはこの木だけです。


かつて黒こげになっていた様子は消え失せ、ごく普通のユーカリとして成長を続けているという。

広島城内にあるマルバヤナギとユーカリ。被爆という大きな困難に耐え、今も生き続けている。

広島市の被爆樹木リストには、現在でも生きている88の被爆樹木が掲載されている。URL➡http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1111114421208/index.html

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