映画「るろうに剣心」の舞台になった廃寺 | 滋賀・安楽律院跡

今日は滋賀県大津市の坂本にある安楽律院を紹介します。まずは安楽律院がある場所を見ておきましょう。

安楽律院があるのは比叡山の麓で、かの有名な延暦寺からは北東方向にあります。けっこう山間にあることから、あまりアクセスはよくありません。おごと温泉駅、比叡山坂本駅から徒歩で1時間はかかりそうです。さて、この日は県道47号線(伊香立浜大津線)を自転車で飛ばして、途中から林道を歩いて安楽律院を目指しました。

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数分林道を登ると、安楽律院の門が見えてきました。実はこのお寺、今は使用されておらず、廃寺の状態となっているようです。

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それでは山門から続く石の階段を登っていきましょう。辺りはシーンと静まり返っており、時折鳥のさえずり声が聞こえてきます。癒しの空間という感じもしますね。

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階段の途中で右側を見ると民家のような建物が。これはお寺ではないようです。表札やモノが何もないことから人は住んでないものと思われます。

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昔はここに庭があったのでしょうか。今でも水が流れ続けています。

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階段を上り切るといよいよお堂が見えてきました。結構ここまで到着するのに時間を要し、そして何より疲れましたね。

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安楽律院の説明書きがあります。それによれば、江戸時代中期に妙立と霊空という僧侶の一門を安楽律といい、この地に居住していたそうです。しかし、この寺は放火によってそのほとんどを失ってしまったそいいます。

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境内にはいくつもの石段があり、かつてその上に放火で今は姿を消したお寺が建っていたのでしょう。

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ここに本堂があったそうです。ここが堂内の真ん中に位置しています。

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それにしても静かです。しかしあまり寂しさは感じませんでした。そしてとても安らかな空気が漂っていました。

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ここなんかは確実に建物があったんでしょうね。それにしても放火で建物を失ったとはとても残念なことです。

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ここにもかつてお堂やらの建物があったことでしょう。

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境内の北側には上へと続く階段があったので登っていきました。ちなみにこの石段ですが、穴太積みという地元の有名な石積みです。坂本周辺ではよく見られる光景です。お寺とよく合ってますね。

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このお堂はけっこう綺麗な状態を保っているようです。廃寺とはいえ、誰かしらに管理されているのでしょう。そしてお堂の前には石碑が。

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なぜお堂の真正面にこのような石碑があるのでしょうか。しかも苔で覆われていて文字が見えません。

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さらに上に登っていくと、今度はいかにも廃屋という感じの建物のお出ましです。なかなか崩れかけの瓦がなかなかいい味を出しています。

言い忘れてましたが、実は安楽律院、映画やドラマのロケ地として使用されていたんです。大河ドラマの江、それにるろうに剣心です。るろうに剣心では上の写真の廃屋にセットを取り付けて、映画風におめかしした状態で撮影がされていました。こうしてみるとただの廃屋にも見えますが、工夫次第で利用価値のあるものに変わるんですね。

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私、実は最近密かに廃墟ブームが起きてきているんじゃないかと思っています。例えば廃墟でコスプレイヤーが撮影大会したりという情報をよく耳にします。単に画的に廃墟が好まれるということもあるでしょうが、それよりもせわしない現代社会に対するアンチテーゼとして、時間が止まった状態の廃墟に人々は惹かれるのではないでしょうか。

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こちらは全壊状態です。建物が崩れてしまっては単なる瓦礫の山と化してしまいます。こうなる前に保存のための対処をしてほしいものです。

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上の方から安楽律院の全体を眺めてみます。それにしても静かです。不気味なくらいに静かです。本当に時間が止まってしまったのではないかという感覚に陥ってしました。

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というわけで今日は安楽律院を紹介しました。名前の「安楽」の通り、安らかな空気が流れていてとても身が癒されました。現代社会のスピードに辟易している方は、ぜひここを訪れて一時の安らぎを感じられてはいかがでしょうか。

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