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今回は京都市山科区にある岩屋神社の奥の院という場所を紹介する。
奥の院には陰陽という2つの巨岩が存在し、古神道における磐座(岩に対する自然崇拝)を見ることができる。
磐座とは
磐座とは日本古代からある自然崇拝の一つで、岩は神様が宿る神体とみなされる。
時代とともに信仰の中心は神殿に移っていったが、もともとの磐座信仰の対象から遠くない場所に神社が建設されていることがほとんどだという。
今回訪れた岩屋神社も、神殿と陰陽の巨岩の距離は歩いて10数分という場所にある。
岩屋神社奥の院を目指して
今回、JR山科駅で京阪バスに乗り、大宅で下車。そこから10分ほど歩くと岩屋神社がある。
この日は11月5日。七五三のお祝いを行っている家族が何組か見られた。
岩屋神社は陰陽の巨岩を祀ったのが起源で、主祭神は天忍穂耳命(陽岩)、栲幡千千姫命(陰岩)、その息子の饒速日命(岩前の祠)である。
岩屋神社から背後の山へと続く坂道を上っていくと、陰陽の巌がある奥の院へと続く参道がある。
岩屋神社から参道まで5分ほど、さらに鳥居が続く参道を5分ほど奥の院に向かって歩いていく。
けっこう急な山道を登っていくと、奥の院に到着。目の前には巨大な陰岩が姿を現す。
陰岩の前には祠と鳥居。看板には確かに栲幡千千姫命が祀られていると書かれている。
巌には細いがしっかりと注連縄が施されており、岩屋神社によってしっかりと管理されているようだ。
陰岩はぐるっと一周できるようになっており、反対側から岩を見ることもできる。
ただし、岩の周囲は崖になっているので、注意が必要である。
陰岩から、さらに鳥居をくぐり抜けること1分もかからないうちに、陽岩が姿を現す。
陽岩は陰岩よりもこじんまりとした印象を受ける。こちらは天忍穂耳命が祀られている。
陽岩の方は一周できないようになっている。岩の大きさ的にこちらが女性という感じもするが、陽岩は男性でなければならないのだろう。
いやそもそもこちらが陰岩でよいのでは、とも思うが、陰陽どうやって決められたのかはよく分からない。なんせ宇多天皇の時代ですから。
ツイッターで以下のように訂正してもらいました。そもそも陰陽説では陰陽の位置が決まっているということなので、陰陽の位置については間違いないようです。
陰陽説では、左には「陽」、右には「陰」なので社殿のある西側の位置から見ると正しいようです
あと、小社に饒速日命を祀った別名岩屋殿というものがあるらしいが、今回は見落としてしまったようだ(反省)。
ちなみに陰岩と陽岩のある奥之院はパワースポットとしても知られている。2つの巨岩に祈りをささげると、何となくパワーがみなぎってきたような・・気がしないでもない
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